Linux Planet では新味な Linux に不足することはない。11月19日の週には、味付けの異なる3種類のディストリビューションが、ユーザーの異なる嗜好に合わせて節目のバージョンをリリースした。

1. Linux Mint 14

Linux 市場に初めて登場して以来、Linux Mint は魅力的なデスクトップユーザビリティを持つ Linux であり続けている。

LinuxMint 創始者の Clem Lefebvre 氏は、GNOME 3ベースの Unity や Shell の代替製品提供における指導的な立場にある人物。Mint 14リリースでは最新版の MATE と Cinnamon デスクトップだけでなく、最新の Linux メリットをユーザーに提供している。Linux Mint は Ubuntu 12.10をベースにし、Linux 3.5 カーネルを利用している。

Mint 14では、MATE 1.4が搭載されている。リリースノートには次のようにある。

「…デスクトップの品質と安定性を強化しただけに留まらず、GNOME 2が数年間抱えてきたバグを修正した。また、以前のバージョンにはなかった新機能を加えており、GNOME 2を越えたものとなっている」

MATE は Gnome 2がベースだが、Cinnamon は Gnome 3をベースにし、独自の新技術を加えたものだ。リリースノートには次のようにある。

「Cinnamon は今回のリリースサイクルにおいては驚異的なペースで開発が進められ、早い段階でコードフリーズを迎えた。このため、Cinnamon 1.6は多くの新機能が加えられたにも関わらず、前バージョンよりも安定性が向上している」

Cinnamon 1.4の重要な新機能には「Nemo」ファイルブラウザがあげられる。これは、Gnome のデフォルトファイルブラウザである「Nautilus」の改善を狙ったものだ。

2. Cinnarch

Cinnamon デスクトップはオープンソースであり、希望すれば誰でも利用可能なプロジェクトだ。

ディストリビューションを Cinnamon で味付けしたいと考えたプロジェクトの1つが Cinnarch だ。Cinnarch は Arch Linux をベースに、Cinnamon デスクトップを提供している。

Arch はローリングリリースサイクルを採用しており、Cinnarch 2012.11.22リリースはメディア用のスナップショットになる。だが、Cinnarch をはじめてインストールする利用者にとって、このリリースは未完成で使いにくい部分を残したものだ。

例えば、Cinnarch 2012.11.22は GUI を持つインストーラを用意できていない。インストールには、コマンドラインを利用する必要がある。

3. Vyatta 6.5

Linux Mint と Cinnarch はデスクトップ環境の向上を狙うものだが、Vyatta はネットワーク環境の向上を狙うものだ。

Vyatt は先ごろ、同社ネットワーク OS の最新版である Vyatta Core 6.5をリリースした。この新バージョンは VPN 用に新しい Virtual Tunnel Interface(VTI)機能を用意している。

Vyatta のスタッフ Stephen Harpster 氏は次のように書いている。

「VTI はサイト間 IPsec VPN トンネルの終端点を提供し、ルータブルインターフェイスのような動作を可能にする。IPsec コンフィギュレーションの簡略化に加え、エンドポイントが実際のインターフェイスと関連付けられているために多くの一般的なルーティング機能も使えるようになる」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。

(この記事は、11月26日付けの英文記事を翻訳編集したものです)