何百万もの Linux ユーザー同様、私は Samba に頼っている。そして、何百万もの Linux ユーザー同様、Samba 4.0 にはこれまで以上に頼ることになるだろう。Samba 4.0 では、Active Directory との完全な互換性が実装されたからだ。この実現には非常に時間がかかった。正直に言って、私は実現しないのではないかと考えていた。

Samba 4.0 は今週リリースされたが、その声明には予想さえしなかった一文があった。Microsoft がコメントを寄せているのだ。Windows Server の開発ディレクターである Thomas Pfenning 氏は、次のように述べている。

「Active Directory は、企業 IT 環境の柱となる技術だ。Microsoft はこの技術の他のプラットフォームとの相互運用サポートについてコミットしてきた。我々は、Microsoft が提供したドキュメントと相互運用性検証ラボが、Samba 4.0 の Active Directory 機能の開発に役立ったことを光栄に思っている」

これがなぜそれほど驚きなのか? ほんの数年前までは、Microsoft の幹部は Samba をあまりよく思っていなかったからだ。一例を上げよう。2006年4月、私は Microsoft プラットフォーム戦略担当 GM である Bill Hilf 氏にインタビューをした。Hilf 氏はその時、次のように語っていた。

「Samba は、私もよく知っている技術だ。彼らは相互運用性と称して、我々の製品をコピーしている。Microsoft は彼らと技術提携をしてはいるが、あまり健全な関係とは言えない。Samba は我々の技術を教えろと言う。我々は『それは Microsoft の知的財産だ』と答える。すると彼らは、すべてのソフトウェアはフリーであるべきで、だから Microsoft はその技術を公開するべきだと迫るのだ」

このインタビューから6年。Samba 4.0 は その Microsoft の協力を得て完成を見た。声明の中で Samba の開発チームは Microsoft のエンジニアが相互運用性の検証で手助けしてくれたことに対して感謝の意を表している。

本当に、時はすべてを変えるものだ。

Active Directory は企業 IT 環境の柱として、今後もその場所に居続けるのだろう。そして Samba 4.0 は、あらゆる場所へと広まっていくだろう。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。