フリーソフトウェアの父 Richard Stallman 氏は、Ubuntu Linux が気に入らないようだ。Stallman 氏は12月7日、同氏の Blog に「Ubuntu Spyware: What to Do?(Ubuntu スパイウェア:どう対処する?)」という記事を投稿し、Ubuntu を激しく非難した。

リチャードストールマン氏が Ubuntu を非難
Richard Stallman 氏((C) Gisle Hannemyr 氏)

Stallman 氏は次のように書いている。

「フリーソフトウェアの大きなメリットとして、コミュニティーが利用者を悪意のあるソフトウェアから保護しているという点があげられる。だが Ubuntu GNU/Linux がこれの反例となってしまった今、我々は何をするべきだろうか?」

Stallman 氏は Ubuntu に利用者の行動を監視するコードが埋め込まれた点が気に入らないようだ。

「利用者が Ubuntu デスクトップでローカルファイルを検索すると、Ubuntu はその検索文字列を Canonical のサーバーに送信する」

Stallman 氏は、Canonical のこの行動をやめさせるため、我々の取るべき行動として次を呼びかけている。

「GNU/Linux を人に勧めたり再配布したりするとき、Ubuntu をそれに含めないで欲しい。Software Freedom Day や FLISOL のイベントでは、Ubuntu をインストールしたり、勧めたりしないで欲しい。その代わりに、人々に対して Ubuntu は利用者を監視する避けるべき存在であると伝えて欲しい」

Ubuntu 12.10 には、Amazon 検索サービスが統合されている。だが、これは以前から懸念事項としてあがっていたことだ。Stallman 氏がなぜ今頃になって Ubuntu を非難しだしたのかはわからない。それでも、Stallman 氏の発言は Ubuntu に対して悪い影響を与えることは間違いない。Stallman 氏の影響力は、現在でもまだ侮ることはできないのだ。

私は以前、複数の Red Hat 幹部に Stallman 氏について尋ねたことがある。前 CEO の Matthew Szulik 氏や現 CEO の Jim Whitehurst 氏に対してもだ。彼らは皆、Red Hat は Stallman 氏を尊敬していると語った。

そう、昨年 Linux で10億ドルを稼ぎ出した Red Hat は、Stallman 氏を尊敬しているのだ。そして、Stallman 氏は、Red Hat を使ってはいけないなどと一度たりとも口にしたことはない。

Stallman 氏の発言など関係ないという人がいるのは間違いないが、そうではない人もたくさんいる。今回の Stallman 氏の発言が Ubuntu の採用において、草の根レベルで一定の影響を与えることに疑問の余地はないだろう。大企業は気にもとめないかもしれないが、無償の OS を利用して新規事業を立ち上げようとするような人々には影響を与える。そのような人たちは、Stallman 氏の発言をに大いに気にしているのだ。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。