私は多くの企業に対して Google Apps の利用を推奨してきた。その多くは立ち上げたばかりの零細企業であり、彼らにとって Google Apps の無償版は起業に最適のツールだったのだ。

だが米国 Google はなんの前触れもなく Google Apps 無償版の提供を中止した。同社は利用者に対し、1ユーザーあたり5ドル/月のビジネス対応版への移行を求めている。

この移行は、スタートアップ企業には大きな打撃となるだろう。従業員10名以下のスタートアップにとって、Google Apps は無償で E メールとカレンダーツールを利用可能にしてくれる重要なリソースだったのだ。

私の見てきた限り、小規模のスタートアップ企業の多くは Google Apps 無償版の利用から始め、組織が大きくなるにつれて Google Apps の有料版へと移行していった。この「フリーミアム」モデルは、Google Apps の顧客ベースを増やす上で Google にとっても重要だったはずだ。

今後、スタートアップ企業は Google Apps の代替となる無償のソリューションを探すことになるだろう。たった5ドルと思うかもしれないが、そうではない。無償のサービスを利用することで、企業の立ち上げはとても簡単に、かつ素早く実施できるようになるのだ。5ドルはたいした金額ではないが、それでも経費は経費であり、企業立ち上げの障壁となりうる。

この移行は Google に幾ばくかの現金をもたらすことになるだろう。だが同時に、新しいスタートアップ企業が生まれる機会となるかもしれない。立ち上げたばかりの企業に対して無償の E メールやオフィスソフトを提供するスタートアップ企業が登場してくるかもしれないのだ。そのようなサービスは、今日の経済を回していく上で絶対に必要なものだからだ。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。