今週、米国 IDC と米国 Gartner は2012年第3四半期の世界サーバー市場のステータスレポートを公開した。両調査会社のレポートはどちらも、第3四半期のサーバー売上が不調だったことを伝えている。だが、調査項目によっては、数値が異なっているものもある。

IDC の調査では、第3四半期のサーバー市場の売上は122億ドルで、前年同期比4.0%の下落となっている。一方、Gartner の調査では、サーバー売上の下落率は2.8%であると報告している。また、Gartner は、サーバーの売上は減少しているものの、売上台数は2.8%増加しているとも伝えている。Gartner の副社長である Jeffrey Hewitt 氏は、声明で次のように述べている。

「2012年第3四半期のサーバー市場では、世界レベルで出荷台数が増加した。だが、売上は世界経済の不調により伸び悩みを見せている」

一方、IDC のグループ副社長兼 GM である Matt Eastwood 氏は、声明で次のように述べている。

「サーバー市場は、世界の多くの地域でマクロ経済状況が不調であることに加え、同市場の成長を阻む多くの新技術の登場により、成長が抑制されている」

Linux の成長

だが、サーバー市場におけるすべてのセクターが不調だったわけではない。IDC は、Linux サーバーの売上が好調であったことを伝えている。Linux サーバーハードウェアの売上は、第3四半期に26億ドルを記録。前年同期比で6.6%の成長を示した。

一方、Windows サーバーおよび UNIX サーバーの売上は引き続き減少傾向にある。Microsoft Windows サーバーの売上は62億ドルとなり、前年同期比で0.9%の減少を示した。UNIX サーバーの売上は21億ドルで、14.2%の大きな減少を示している。

x86 サーバーの成長

IDC、Gartner ともに、x86系サーバーの売上が上昇傾向にあることを伝えている。一方、それ以外のサーバーは長期凋落傾向にある。IDC によれば、RISC、EPIC(Itanium ベース)、CISC プロセッサーを使用している非 x86系サーバーの売上は17.1%下落し、33億ドルとなった。

Gartner の調査では、第3四半期の RISC または Itanium ベースの UNIX サーバーの売上は、前年同期比16.4%下落して33億ドルとなっている。非x86系サーバーの売上はこれで5期連続の下落となった。サーバー市場全体で非x86系サーバーの占める比率は27%にまで下落しており、これは IDC が調査を開始して以来過去最低の数字となっている。

これに対し、x86系サーバーの売上は、Gartner の調査では4.0%上昇している。IDC の調査では、2.0%上昇し、89億ドルとなった。

サーバーメーカー

IDC、Gartner ともに、第3四半期にサーバー市場で最大のシェアを獲得したのは IBM であると報告している。以下、2位は HP、3位が Dell、4位は Oracle、5位が富士通という結果となった。トップ5ベンダーの中で、前年よりシェアを伸ばしたのは、Dell のみだった。

サーバー売上が世界的に減少する中、Linux サーバーの売上は前年同期比6.6%上昇
2012年第3四半期 サーバーメーカー市場シェア(出典:IDC)

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。