SAP ジャパンは、「SAP HANA SPS5」の提供を開始した。SAP HANA プラットフォームの新版で、ミッションクリティカルなトランザクションアプリケーションや分析アプリケーションに、単一プラットフォームで対応する。

SAP HANA SPS5 では、アプリケーションとデータ処理のアーキテクチャ層はこれまで以上に不要になるという。

インメモリーベースの単一アーキテクチャ内で、トランザクション/分析/テキスト/予測処理向けデータベースサービスと、アプリケーションサーバー/計画機能/ビジネスルール/イベントストリーム処理向けアプリケーションサービスを融合させる。これによって、アプリケーションアーキテクチャにつきもののレイテンシや複雑性の問題が解消され、データとアプリケーションの処理すべてを融合、リアルタイムに洞察が得られるようになる。

SAP では、24時間365日運用のエンタープライズデータセンターで、SAP HANA 導入環境のサポートを拡大する計画。SAP HANA 導入コストを抑えるため、SAP HANA データベースの複数のインスタンスを単一の SAP HANA アプライアンスに導入し、開発、検証、サンドボックスに使用する計画もある。

また、SAP HANA 対応ソリューションを提供する新興企業150社以上と、オープンイノベーションの推進にも取り組んでおり、BI(Business Intelligence)、ETL(Extract/Transform/Load)、バックアップ/リカバリーなど、サードパーティ各社のベストオブブリードのソリューションをサポートする認定プログラムを導入している。

SAP、HANA SPS5 でトランザクション/分析/テキスト処理機能を単一プラットフォームに融合
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SAP HANA の主な特長は、以下のとおり。

■トランザクションと分析のデータ処理を単一環境で対応

OLAP(Online Analytical Processing)アプリケーションに適した読み込み最適化のカラムストアと、OLTP(On-Line Transaction Processing)アプリケーションに適した書き込み最適化のローストアの両方に対応する。

■自然言語ベースのテキスト分析

自然言語処理により、高度なテキスト検索をより広範囲に活用、SAP HANA 内のテキストとソーシャルメディアの感情を処理、31言語を対象にファイルをフィルタリングしてエンティティを特定、感情分析を行う。

■予測分析機能の拡張

引き続き、組み込みの予測アルゴリズムを拡張、SAP HANA SPS5 の最新予測分析ライブラリ機能には、分類化/クラスタ化/異常値検出/データ準備のアルゴリズムが含まれる。さらに、予測モデルマークアップ言語(PMML)にも対応、予測モデルの統合と共有ができる。

■拡張アプリケーションサービスの展開

新たな拡張アプリケーションサービスでは、ネイティブのアプリケーションサービス機能をサービスとして提供、開発者は、HTLM5、Javascript、SQLScript、XML/A、JSON、ODATAを使用して、SAP HANA プラットフォーム内で、2および2 1/2ティアのアプリケーションを直接開発・展開できる。さらに、これらのサービスをエクスポーズし、デバイス別のアプリケーションや、他のアプリケーションサーバーで使用することもできる。