米国 Mozilla は11月20日、Firefox 17 をリリースした。ソーシャルサービスとの統合や ARMv6 サポートの追加がなされたほか、セキュリティも向上されている。

Social API

Firefox 17 の新機能の中で最も目を引くのは、Mozilla が10月の終わりからテストを開始していた SocialAPI が公式に実装されたことだ。SocialAPI は、Firefox に SNS サービスを統合する機能を提供する。

Mozilla Firefox 17 はモバイル対応を拡大、ソーシャルサービスとの統合も進む

Firefox が最初に統合した SNS サービスは、Facebook だった。今後、他の SNS サービスも追加される予定だ。Firefox エンジニアの Gavin Sharp 氏は、InternetNews.com に対し次のように語った。

「Mozilla はベータテストで発見されたいくつかの細かなバグを修正し、フィードバックに基づいて機能面でも磨きをかけた。ベータテストでは Mozilla 外部の多くの開発者から連絡があり、API の動作や使い方について尋ねられたが、これはとても興味深い体験だった。この API には多くの可能性があると感じている」

Mozilla が SocialAPI のテストを開始したとき、Mozilla の Firefox エンジニアリング部門上級ディレクターの Johnathan Nightingale 氏は、次のように説明していた。

「SNS サービスは、Web ブラウザ上での作業のオーバレイとして機能するようになる。これまでのような別個のタスクではない」

利用者は Web サイトを閲覧しながら気に入ったサイトを見つけたとき、そのページを SNS で友だちと簡単に共有できるようになる。また、SNS は Firefox のサイドバーからアクセス可能となり、Facebook などの SNS サイトを別のタブで開かなくても、常に友だちとつながっていられるようになる。

セキュリティ

Mozilla はここ数年、プラグインの保護に取り組んできた。Firefox 17ではさらに一歩踏み込んだアプローチを採用する。利用者がクリックするまでアドオンを実行しない「click-to-play」と呼ばれる機能があるが、Firefox 17 ではこの click-to-play を管理する「ブロックリスト」の作成機能が追加されている。

「click-to-play」画面


Mozilla 開発者の David Keeler 氏は、Mozilla Security Blog に次のように書いている。

「ブロックリストと click-to-play を組み合わせることで、プラグインの脆弱性や古いプラグインへの効果的な対処が可能となった。これまでは、古いプラグインを自動的に動作させるという『便利だがセキュリティ上の問題がある』方法か、古いプラグインは完全に無効にするという『安全だが不便』な方法の2つしか選択肢がなかった。ブロックリストを活用することで、利用者は作業状況に応じて適切な方法を選択可能になる」

Firefox 17 は、HTML5 サンドボックスも提供する。これは、iFrame コンテンツを隔離することでリスクを軽減し、セキュリティを向上するものだ。

モバイル対応

Mozilla は、Firefox 17 から ARMv6 プロセッサもサポートする。以前のバージョンの Firefox for Android では、ARMv7 しかサポートしていなかった。Mozilla は公式ブログで次のように述べている。

「5億台近い Android スマートフォンのおよそ半数は、ARMv6 アーキテクチャを採用している。Firefox 17 が ARMv6 でも動作可能になれば、オープン Web をすべての人に広めていくための大きな一歩となるだろう」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。