日立は、企業の複数拠点間のデータ通信速度を向上するネットワーク高速化装置「日立 WAN アクセラレータ」のラインアップを強化する。

その第一弾として、国内外の通信事業者やデータセンター事業者、クラウド事業者など、ビッグデータを扱う事業者向けに、データセンター間で高速バックアップができる新モデル「日立 WAN アクセラレータ リモートバックアップモデル」(リモートバックアップモデル)の販売を11月19日から開始した。出荷時期は2013年2月20日。

「日立 WAN アクセラレータ」は、日立の独自アルゴリズムで、パケット廃棄率やその変化を測定して、WAN(Wide Area Network)回線の空き帯域をリアルタイムに推定しながら WAN 回線に流れるデータ通信量を決定し、WAN 回線の物理帯域を最大限に活用できるネットワーク高速化装置。

「リモートバックアップモデル」は、高速転送処理部とインターフェイス部を組み合わせたモデル。TCP(Transmission Control Protocol)セッションあたりの転送性能を、従来の 300Mbps から 1Gbps に向上できることから、この製品の未使用時と比較すると、1TB のデータ転送時間を約26倍高速化できる。これにより、データセンター間のリモートでのバックアップ時間を大幅に短縮できる。

日立、ビッグデータを扱うデータ通信事業者向け高速バックアップ装置を販売
「日立 WAN アクセラレータ リモートバックアップモデル」

日立は、2012年1月から、グローバルに事業展開する企業向けに、国内外拠点など長距離間での大容量データの通信速度を向上する「日立 WAN アクセラレータ ハイエンドモデル」(ハイエンドモデル)を販売しているが、これは、長距離伝送での CAD(Computer Aided Design)データなど、頻繁に更新されるデータの情報共有を高速化するもの。

今後日立は製品強化の第二弾として、2013年度上期に、10M〜100Mbps の通信帯域を対象にしたオフィスモデル(仮称)の販売を計画している。これにより、データセンターとオフィス間で高速通信ができるようになり、データセンターにある CAD データ、eコマース(電子商取引)や金融機関のデータベースなどの大容量データを、各拠点から高速で参照できるようになるという。

「日立 WAN アクセラレータ」シリーズの適用領域
「日立 WAN アクセラレータ」シリーズの適用領域