世界のスーパーコンピューターの性能を争うランキング TOP500 の最新版が11月12日に公表され、米国テネシー州にある Oak Ridge 国立研究所の「Titan」が首位になったことがわかった。

同ランキングで前回首位だったのは IBM 製の「Sequoia」。米国カリフォルニア州 Lawrence Livermore 国立研究所に設置された Linux ベースのスーパーコンピューターだった。だが今回のリストでは Sequoia は 16.32ペタフロップスのパフォーマンスで2位に転落。17.59ペタフロップスを達成した Cray 製 Titan に首位の座を譲った。

2位となった Sequoia は157万2,864コアを搭載している。これに対し、1位の Titan はわずか56万640個のプロセッサでこのパフォーマンスを達成した。Titan は、今年10月下旬に稼働を開始したばかりだ。

同ランキングの3位に入ったのは、独立行政法人理化学研究所に設置されている富士通の「京」。70万5,024 コアで、10.51ペタフロップスを記録した。4位と5位は IBM 製のマシンが占めた。4位は Argonne 国立研究所に設置されている「Mira」。パフォーマンスは8.16ペタフロップスだった。5位はドイツの「JUQUEEN」で、パフォーマンスは4.14 ペタフロップスとなっている。

TOP500リストで目立ったのは、IBM 製のスーパーコンピューター。TOP500中193件を占めた。TOP100でも32件がランク入りし、存在感を示している。これら IBM マシンの多くが米国に設置されたものであり、世界のスーパーコンピューターの多くを米国製マシンが占めていることがわかる。米国ベースのスーパーコンピューターの数は、TOP500中251件と、半数を超えていた。

スーパーコンピューター全体の速度は向上を示していた。TOP500リストで最も低速のマシンの速度は、前回は60.8テラフロップスだったが、今回は76.5テラフロップスにまで上昇している。また、スーパーコンピューターのアーキテクチャでは InfiniBand が主流となっており、これを採用しているマシンの数は前回の209から今回は226にまで増加した。

2012年11月の TOP500 スーパーコンピューターリストはまた、ハイパフォーマンスコンピューティングにおける Linux の優位性を改めて示すものともなった。TOP500 のうち、Linux を使用しているマシンは469台に及んでいる。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。