Microsoft、セキュアブート、そして資金繰り。この3つは、Linux Planet でもっとも議論されることの多い話題だ。

1. Linux Foundation のセキュアブート


今年の Linux コミュニティーは、Windows 8で Microsoft が計画する UEFI Secure Boot をずっと懸念してきた。Secure Boot が導入されると、認証された Windows 8ハードウェアでは署名付きのコードしかブート時に実行できず、この署名は Microsoft に厳しく管理されている。Windows 8で動作するよう設計および出荷された ハードウェアでは Linux が動かなくなる恐れがあるのだ。

Red Hat、Ubuntu、および SUSE をはじめとする全 Linux ディストリビューションはここ数か月間、この問題に対するアプローチと解決策となりうるソリューションをそれぞれ提案してきた。だが、Linux Foundation は、ディストリビューションにとらわれず、 すべての Linux ディストリビューションに対応できるかもしれないソリューションを提案してきた。

Linux Foundation の Technical Advisory Board 委員長である James Bottomley 氏は次のように説明している。

「きわめて簡潔に言うと、Linux Foundation が Microsoft Key を入手し、プレブートローダに署名をして、それによってあらかじめ指定されたブートローダを(署名チェックを一切受けずに)チェーンロード し、Linux (もしくはほかの OS)をブートする。このプレブートローダは、これを採用するすべてのディストリビューションで、CD/DVD インストーラのブートにも、LiveCD ディストリビューションにも、あるいはインストールされた OS をセキュアモードでブートするのにも使える」

このプレブートローダは Linux Foundation が入手し、すべての Linux ユーザーが自由に使えるようにする。ただし、Linux Foundation のアプローチには問題があり、単に使えるようにしているだけであって、必ずしも Linux のセキュリティを高めてはいないのだ。Bottomley 氏は次のように語っている。

「現行のプレブートローダは、セキュリティ検証チェーンを実際のブートローダで解除するだけのイネーブラーとしてデザインされており、UEFI セキュアブートをオフにした Linux に対してセキュリティは一切強化されない。セキュアブートを有効にしたままデフォルトのプラットフォームでブートし続けられるようにすることだけを目的にしている」

2. リースが近づく Ubuntu 12.10で Canonical が寄付を呼びかけ

Ubuntu 12.10(Precise Pangolin)リリースが10月18日に正式に一般公開された。Canonical は有償サポートを収益に結びつくさまざまな形で提供していくが、Ubuntu 12.10も新しいオプションをいくつか用意している。

その1つが寄付という単純なオプションだ。Canonical の Steve George 氏はブログに次のように書き込んでいる。

「デスクトップのダウンロード処理中に新たに『寄付』画面を表示することで、ゲームやアプリ、デスクトップの開発、携帯電話やタブレット、さらにはアップストリーム各所のコーディネートや各種 Ubuntu のサポートまで、Canonical のさまざまな取り組みに対して金銭的に支援することが可能になる。重要なのは、Ubuntu が完全に無償のままになることであり、金銭の寄付が必須となるわけではなく、ソフトウェアのダウンロード時に必ず要求される類のものではないことだ」

3. Amazon Linux AMI のアップデート


クラウドで有数の人気を誇り、幅広く利用されている Linux ディストリビューションが Amazon Linux AMI 仮想ディストリビューションだ。

Amazon Linux AMI 2012.09アップデートでは、Linux 3.2.30 カーネル、PHP 5.4、そして OpenJDK 7が提供される。

Amazon Linux AMI の開発者 Max Spevack 氏はブログに、次のように書いている。

「2011年9月に『 Public Beta 』のマークを外して以降、われわれはほかの AWS サービスとうまく統合される安定した安全でシンプルな Linux ベースの AMI を6か月のリリースサイクルで EC2の顧客に提供することに重点を置いてきた」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。

(この記事は、2012年10月14日付けの英文記事を翻訳・編集したものです)