米国 Cleveland Clinic と米国 IBM は、医学教育分野における質問応答システム「Watson」の活用で協力することを発表した。

米 IBM、質問応答システム Watson を医学教育分野で実践的活用
質問応答システム「Watson」を導入する Cleveland Clinic

Watson は、人間の言語の意味と文脈を分析し、素早い情報処理により、解答につながるさまざまなエビデンス(根拠)をまとめる質問応答システム。医学生が、Watson の示すエビデンスを判断し、解答を分析することにより、医療分野での Watson の言語解析能力と解析能力はますます向上することが予想される。

医学生は、問題解決型学習プログラムの一環として、Watson を対話的に利用して症例を分析できるため、Watson には、教育ツールとしての役割が期待されている。これによって、医学生たちは、教科書や医学雑誌を丸暗記するのではなく、行動を通して、医療教育の中で患者の症例を調べ、分析し、仮説を立て、文献と最新の医学雑誌から有効なエビデンスを見出し組み合わせて、診断と治療の選択肢を学べるようになるという。

Cleveland Clinic 教育研究所所長の James Stoller 医学博士は次のように述べている。

「新しい発見と医学の飛躍的進歩により知識の蓄積がかつてないペースで増大しているため、未来の医師たちは、自身の医学分野の知識と経験を補う新たなツールと技術を受け入れなければならないだろう。技術は決して医師に取って代わるものではなく、医師の能力を高めてくれるものだ。学生も職員も、そういう未来に至る道筋の中で役割が果たせることを喜んでいる」