米国 Mozilla が Firefox 4 で「トラッキングの拒否を Web サイトに通知する」機能の提供を開始してからおよそ1年半が経過した11月6日、米国 Google は Chrome 23 をリリースし、やっと同等の機能をサポートした。

Chrome 23に搭載された新機能「トラッキング拒否」は、利用者が自身の Web 閲覧行動のトラッキングを許可しない旨を Web サイトに対して通知できる機能。極めてシンプルなものであり、率直にいってこの機能の搭載にここまで時間がかかった理由が私には理解できない。

Google Chrome 23 は「トラッキング拒否」をサポート―でも、本当?
Google Chrome 23 の「トラッキング拒否」設定画面

いや、もちろん本当は理解している。

Google は、利用者をトラッキングすることで利益を得るアドネットワークを所有しているからだ。

もし、アドネットワークや Web サイトによる利用者のトラッキングを Chrome が許可しないとなれば、それは Google の収益をも直撃することになる。もちろん Google が「トラッキング拒否」機能を導入したことは正しい判断だ。だが私はこの機能の導入を決めた Google の真意をまだ計りかねている。どんな勝算があるというのだろうか?

一方、私は Firefox の「トラッキングの拒否を Web サイトに通知する」機能については何ら疑念を抱いていない。Mozilla には、守るべきアドネットワークが存在しないからだ。

さて、Chrome 23 の目玉は「トラッキング拒否」だけではない。同リリースは GPU による動画再生支援機能に対応している。Google によれば、動画再生時のバッテリー持続時間は25%長くなったという。

セキュリティ関連では、15件の脆弱性が修正された。Google はこの脆弱性を報告した研究者に対して、合計で少なくとも9,000ドルの賞金を授与している。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。