私は2008年に Linux Foundation の Jim Zemlin 氏にインタビューをしたときのことを覚えている。Microsoft が Apache Foundation のスポンサーになってから間もなくのことだった。そのとき Zemlin 氏は私に、Linux Foundation に Microsoft の居場所はないと語っていた。

だがあれから4年が経過し、事態は変化を見せている。

今週スペインで開催されている「LinuxCon Europe 2012」イベントの Web サイトを見た方は、Microsoft が同イベントの Gold Sponsor になっていることに気付かれただろう。

Microsoft が Linux Foundation のスポンサーに?
LinuxCon Europe 2012

そう、Microsoft は Linux Foundation イベントのスポンサーなのだ。それも、IBM や Red Hat それに SUSE と肩を並べるレベルで。

2008年当時、Zemlin 氏は私にこう語っていた。

「Linux Foundation は Linux の推進と、Linux をより良いものにするためのコーディネーション業務に携わっていく。この考えに賛同できなければ、Linux Foundation に参加することはできない。もし将来 Microsoft が目を覚まし、Linux を本当にサポートしたいと言うのであれば考えても良い。だが私は、そうはならないと思う」

もちろん、これで Microsoft が Linux Foundation のメンバーになったというわけではない。だが、Microsoft が Hyper-V 仮想化プロジェクトを中心に、Linux をサポートしたがっているのも事実だ。Hyper-V 関連では Microsoft は無視できない量のコード貢献を Linux に対して行っている。とはいうものの、Microsoft はオープンソース企業ではない。また、Microsoft は Linux やオープンソース関連の知的財産権を使用する Android ベンダーとの特許問題を抱えてもいる。

Microsoft は LinuxCon イベントの Gold Sponsor という立場をどう利用するつもりなのだろう?Gold Sponsor になるには2万ドルの支援が必要となるが、同イベントのセッションで演壇に立つ権利を与えられる。

更新:

Linux Foundation から連絡が入り、今回のイベントでは Gold Sponsor となるのに必要とされる支援金の額は1万8,000ドルであり、セッションを持つ権利は保証されないと知らされた。2万ドルというのは、2013年のイベントにおける支援金の額だったようだ。

誤解しないで頂きたいのだが、私は Linux Foundation に全幅の信頼をおいているし、同財団の活動の熱心なファンでもある。ただ私は、4年前に Apache が Microsoft からの支援を受け始め、その4年後に Linux Foundation も同じことを始めたという事実には触れておくべきだと考えたのだ。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。