さまざまな製品の分解/修理マニュアルを公開している米国 iFixit は、米国 Apple が販売を始めた最新型タブレット端末「(第4世代)iPad」の分解手順などを公開した。iFixit は分解/修理のしやすさを「Repairability Score」という10段階スコアで評価しており(1が最も難しく、10が最も簡単)、iPad のスコアを前モデル「(第3世代)iPad」(関連記事)と同じ2とした。その理由は、フロントパネルが接着されていて外そうとするとガラスを割りかねない状態で、さらにバッテリなどいろいろな部品も接着されているためという。

iFixit が第4世代「iPad」を分解、構造は第3世代とほぼ同じ、LCD は LG 製
分解しきった第4世代 iPad

内部の構造は、基本的に第3世代 iPad から変わっていない。大きな違いは、小型化した新コネクタ「Lightning」、120万画素に高解像度化してやや厚くなった内側カメラ、より高性能になった新プロセッサ「A6X」程度。

Lightning コネクタのピン数は8で、第3世代 iPad までの30ピン「Dock」コネクタに比べかなり小さい。しかし、Apple はコネクタ変更による省スペース化を利用せず、従来と同じケーブルを使ってい配線していた。

上:第3世代 iPad の30ピン Dock コネクタ 下:第4世代 iPad の8ピン  Lightning コネクタ
上:第3世代 iPad の30ピン Dock コネクタ
下:第4世代 iPad の8ピン  Lightning コネクタ

第3世代 iPad の Dock コネクタ(上)より 小さな第4世代 iPad の Lightning コネクタ(下)だが小型化にともなうレイアウト変更はない
第3世代 iPad の Dock コネクタ(上)より
小さな第4世代 iPad の Lightning コネクタ(下)だが
小型化にともなうレイアウト変更はない

今回 iFixit が分解した第4世代 iPad の LCD パネルは、韓国 LG Electronics 製だった。第3世代 iPad では韓国 Samsung Electronics の LCD パネルが使われていたものの、Apple はここにきて Samsung 離れの方針とのうわさが流れており、LG 製 LCD の採用は意外でないとしている。ただし、Apple は同じ部品の供給を複数のベンダーから受けることが多いため、LG 製以外の LCD を搭載する第4世代 iPad の存在もあり得るという。なお、iFixit が分解した7.9インチ画面の小型タブレット端末「iPad mini」 の LCD ドライバ LSI は Samsung 製で、LCD パネルも Samsung 製である可能性があるそうだ。

バッテリは、第3世代 iPad と同じ「A1389」で、電圧は 3.7V、容量は 43.0Wh/1万1,560mAh。背面ケースに接着されている構造も従来通り。

バッテリ
バッテリ

基板
基板

また、iFixit が分解した同じ Apple 製品について、iPad mini のスコアは2、「iPod touch」は4でいずれも分解/修理が難しい。同じ Apple 製品でも「iPhone 5」は7で、分解などが行いやすい。

ちなみに、iPad シリーズとよく比較される他社製タブレットの Repairability Score は、米国 Amazon.com 製「Kindle Fire HD」および米国 Google 製「Nexus 7」が7で iPad シリーズより分解/修理しやすく、米国 Microsoft 製「Surface」が4。

第4世代 iPad 分解の解説ビデオ