9月30日には Linux 3.6がリリースされたばかりだ。だが、多くの人の興味はすでに Linux 3.7に移っているのかもしれない。このリリースでは、ARM アーキテクチャの取り扱いが大きく変化する。

1. ARM 版 Linux 3.7

Linux の生みの親である Linus Torvalds 氏にとって ARM は長らく悩みの種だった。比較的統一されたアーキテクチャを持つ x86 とは異なり、ARM のアーキテクチャはメーカーごとに異なっていて、これが Linux にとっての大きな課題となってきた。だが、それが Linux 3.7カーネルで変わろうとしている。

Torvalds 氏が、ARM の取り扱い方法を根本的に変えるコードをマージしたのだ。 コードコミットには次のようにある。

「このブランチは、重要な意味を持っている。ARM におけるマルチプラットフォームサポートが導入されており、今回および今後のブランチをマージすることで、highbank、vexpress、mvebu、socfpga、picoxcell をサポートするカーネルビルドが可能になる」

これまでは ARM ブランチを複数用意する必要があり、これが Linux の開発を複雑で難しいものにしていた。今後はそれが1つにまとめられるのだ。

このブランチは、ARM ベースの携帯端末とサーバーのサポートで重要なものとなる。Ubuntu、Red Hat、および SUSE はどこも積極的に ARM に取り組んでいるし、HP を含むサーバハードウェアベンダーも ARM サーバー市場を狙っている。

2. Arch 2012.10.06


Arch はローリングリリースを採用したディストリビューションであるため、個々のマイルストーンの重要性は、 Ubuntu や Fedora のリリースほど高くはない。とは言うものの、Arch にも新規ユーザーが存在し、彼らにとっては新しいマイルストーンは重要なものとなる。

Arch の開発者、Pierre Schmitz 氏はリリース発表で次のように書いている。

「Arch Linux インストールメディア10月版のダウンロード準備が完了した。新規インストールやレスキューシステムとして利用可能になっている」

例によって、インストールメディアには多くのアップデートパッケージが含まれている。だが、少なくともそのなかの1つは新規ユーザーに重大な変化をもたらすだろう。2012.10.06アップデートでは、ライブシステムのブートで systemd が使われている。Schmitz 氏は「initscripts は、ライブシステムでは利用できないが、ターゲットシステムにはデフォルトでインストールされる」と語っている。

Cinnamon デスクトップベースの Arch「Cinnarch」も先ごろ 2012.10.01をリリースした。Cinnarch も Arch のアップデートに伴い、systemd を採用している。

3. LibreOffice 3.6.2


アップデートということでは、LibreOffice もアップデートされバージョンは 3.6.2となった。これは LibreOffice 3.6から数えて3回目のリリースで、安定性とバグ修正のアップデートがメインとなっている。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。

(この記事は、10月7日付けの英文記事を翻訳編集したものです)