米国 Apple は米国ウィスコンシン州の裁判所に対し、iPhone 1台あたり1ドルのライセンス料を米国 Google 傘下の米国 Motorola Mobility に支払うという和解案を提出した。Apple の iPhone は、Motorola が保有する無線技術に関する「必須標準特許」を使用している。この和解案が受け入れられなかった場合、両社は来週からウィスコンシン州の法廷で対決することになる。

FOSS Patents は、この件を次のように伝えている。

「ウィスコンシン州西部で行われる FRAND 特許に関する裁判の5日前、Apple は Motorola Mobility が保有する無線技術に関する必須標準特許の使用にあたり、Motorola にライセンス料を支払う意志があると裁判所に伝えた。だが、そのライセンス料は携帯電話1台につき1ドルを超えない範囲としている。裁判所がライセンス料を1ドルまたはそれ以下と裁定すれば、Apple は直ちに当該のライセンスを取得し、ライセンス料の支払いを開始することになる。だが、この和解案が受け入れられなかった場合、Apple は上告し、様々な法的選択肢を探ることになるだろう」

Computerworld は、「FRAND 特許」を解説している。

「問題となっている特許は、Apple が iPhone で利用している UMTS、GPRS、GSM、802.11 の各技術で不可欠なものだ。Motorola Mobility は競合他社に対して『公平で、合理的、かつ非差別的(Fair、Reasonable And Non-Discriminatory:FRAND)』に同技術をライセンスする義務を負っている」

Apple Insider は、Apple の提示したライセンス料は低すぎるものだと述べる。

「Apple の提示したライセンス料は、Motorola が同社の必須標準特許のライセンス料として求める金額(売上の2.25%)に比較して、あまりにも低すぎる」

Tuaw は、Apple の狙いを次のように推測している。

「2か月前、ドイツで Apple は Motorola の同様の特許に対してライセンス料を支払うと公表した。だが、その金額はまだ決定されていない。今回の和解案では、Apple はウィスコンシン州裁判所に対して同特許に対するライセンスレートを低く抑えるよう要求している。これにより、ドイツでのライセンスレートも FRAND 特許ベースの低いものに抑えようとしているのだろう」