1994年10月、魑魅魍魎の闊歩するハロウィーン前夜、Marc Ewing は最初の Red Hat Linux をリリースした。このリリースは後に「ハロウィーンリリース」として知られるようになるものだ。

1994年当時も、Linux は人々を震え上がらせる存在だった。だが当時 Linux の恐怖に震えていたのはプロプライエタリ OS のベンダーではなく、Linux 利用者の方だった。Linux は誕生したばかりで、複雑怪奇な代物だったからだ。このようなマニア向けの趣味の OS に過ぎなかった Linux の商業利用を成功に導いたのが Red Hat Linux だったのだ。

ハロウィーンリリース以降、Linux はプロプライエタリ OS ベンダーに対する脅威となっていく。中でも Red Hat は大手 UNIX ベンダーからシェアを奪うことに成功し、10億ドル企業として君臨するまでになった。1994年のハロウィーンリリースを思えば、ずいぶん遠いところまでやってきたものだと感慨深い。

後になって振り返ってみれば、ハロウィーンリリースが Linux 成功への第一歩だったとも言えよう。1年のうちで最も恐ろしい夜に始まったプロジェクトが、現代のコンピューターインフラに必要不可欠なものへと成長したのだ。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。