自分専用のクラウドが構築できる ownCloud が「ownCloud 4.5」をリリース―Dropbox、Google Drive、Amazon S3 をストレージとして利用可能に
米国 ownCloud は10月11日、今年5月に公開された ownCloud 4.0以来初となるメジャーアップデート ownCloud 4.5 をリリースした。

ownCloud はオープンソースのファイル共有&同期技術。Dropbox と比較されることの多いクラウドソリューションだ。

ownCloud 4.5 の目玉となる新機能は、サードパーティストレージのマウントをサポートした点。これにより、自身のストレージだけでなく、Dropbox、Google Drive、Amazon S3 といった商用クラウドサービスをストレージの一部として管理可能となった。

ownCloud の管理者は、サードパーティストレージの利用を ownCloud の全ユーザーに対して解放したり、あるいは特定のグループやユーザーに対してのみ許可したりすることができる。ユーザーは、ownCloud という単一のアクセスポイントから、Dropbox、Google Drive、Amazon S3 など複数のクラウドサービスへとアクセス可能になる。

ownCloud 4.5 では、同期機能も進化した。必ずしも正確とは言えなかったタイムスタンプに頼った従来の同期システムのかわりに、ファイルに対して独自の ID を割り当てるシステムを導入した。ownCloud プロジェクトの創設者である Frank Karlitschek 氏は、ownCloud 4.5 を最初に起動したとき、ストレージ内の既存データに対しても自動的に ID が割り当てられると説明した。

ファイルに ID を割り当てることで、ownCloud のバージョン管理はより強化された。Karlitschek 氏は次のように説明する。

「例えば、利用者がデスクトップ上でファイル名をリネームした場合でも、その履歴をクラウド内に保存できるようになった。これにより、リネームされたファイルがアップロードされたとき、クラウドに保存済みのリネーム前のファイルと正しくマージできる。以前ではあれば、リネームされたファイルは別のファイルと認識されてしまっていた」

エンタープライズ版の ownCloud 4.5 には、独自の拡張がなされた。Oracle をバックエンドのデータベースとして利用可能になったのだ。さらに、ユーザーの役割や権限に応じた動的なストレージ割り当ても可能になっている。

ownCloud では年内に次期バージョンのリリースを計画しているという。Karlitschek 氏は次のように語る。

「ownCloud 5 のリリースは12月に予定されている。目玉となるのは、クライアントサイドおよびサーバーサイドでのより強力な暗号化機能だ」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。