日本 IBM はビッグデータ処理向け新製品群「IBM PureData System」を発表、10月26日から出荷を開始する。

PureData System は、データ処理に特化して最適化された垂直統合型システム。高速データ入出力処理(DB)向け「IBM PureData System for Transaction」、大容量データの高速分析処理(DWH)向け「IBM PureData System for Analytics」、即時的な分析処理向け「IBM PureData System for Operational Analytics」の3製品がある。

3製品は、それぞれの処理に最適なアーキテクチャーで構成されており、顧客は、データ処理の特性に応じて製品を選択、組み合わせることができる。

また通常、データ処理システムを構築するには、ハードウェアの導入/構成からソフトウェアの導入/設定、他のシステムとの連携などの作業で、数週間から数か月かかるが、PureData System は、電源を入れてパターンを設定するだけなので、1日程度で使用できるようになるそうだ。

PureData System は、4月に発表した「IBM PureSystems」ファミリーの新しいラインアップ。業務特性に応じて自動的にシステム資源を配分できる汎用的なインフラ「IBM PureFlex System」、データベースやアプリケーションサーバーなどのミドルウェアをあらかじめ組み込み、Paas(Platform-as-a-Service)として使用できる「IBM PureApplication System」に次ぎ、PureSystems ファミリーの第三弾となる。

PureData System for Transaction はデータベースで、高速データ入出力でデータ更新が頻繁に行われる処理に最適化されている。多数のユーザーが登録や更新を同時行うような場合でも、データの整合性を保つために共有ストレージでデータを管理する。コンソールで、構築するデータベースの個数やデータ入出力頻度などの情報を設定してパターンを作成、システムに展開して使用する。

例えば、インターネットショッピングサイトでは、24時間365日、世界中から購入要求が届くと同時に、物流の手配やクレジットカード決済などのシステムにデータを引き渡す。PureData System for Transaction は、膨大な同時アクセスによるデータ登録・更新を高速に取引するシステムに最適だそうだ。取り扱うデータ容量に応じてメモリー容量と CPU 個数の異なる、4分の1、2分の1、1ラックの3モデルがある。

PureData System for Analytics は DWH で、「Netezza」アプライアンスを活用、ハードウェアに実装されたデータ処理プロセスと並列処理機能で、蓄積データを高速分析する。取り扱うデータ容量に応じて、1〜10ラックのモデルを用意する。

PureData System for Operational Analytics には、大量データを高速分析処理し、高頻度でデータを更新するため、並列処理のしくみと、データ整合性を保つ「トランザクション・ログ管理」などの機能がある。また、IBM Cognos ソフトウェアによる BI 機能も搭載している。

例えば、クレジットカード会社には、不正なカード取引を検知するとすぐにカード取引を中止する仕組みがある。PureData System for Operational Analytics では、過去の取引データと現在取引されているデータをリアルタイムに自動分析、異常を検知するようなデータ処理に最適だという。取り扱うデータ容量に応じて、メモリー容量と CPU 個数の異なる4モデルを用意した。

日本 IBM、PureSystems にデータ処理に特化した PureData System を追加
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