Mozilla Firefox 16 はより多くの開発者向けツールを装備し、「Web ブラウザによる統合開発環境」へと一歩近づいた
米国 Mozilla が Firefox 16 を一般公開した。開発者向けの様々なツールが搭載された Web ブラウザとなっている。

そう、「開発者向け」だ。Firefox は長く一般利用者向けの Web ブラウザとして位置付けられてきた。だが高速リリースサイクル採用後は、明白にそのフォーカスを開発者向けへとシフトさせてきている。個人的には、これは良い傾向だと考えている。他のブラウザベンダーにはこのような発想はないからだ。

では Firefox 16 では何が追加されたのだろうか?

最も注目すべきは「開発ツールバー」だ。Mozilla 開発者の Joe Walker 氏は、開発ツールバーではコマンドラインが利用できると Blog 投稿で説明している。

「ツールバーはちょっとしたツールや実験的機能を追加するのに便利だ。開発者が独自にコマンドを追加することもできる」

開発ツールバー
開発ツールバー

開発ツールバーによって、Mozilla が従来から提供しているコマンドへのアクセスがより容易になった。例えば「screenshot」。Mozilla 開発者の Kevin Dangoor 氏は、コマンドラインから screenshot を使えば、必要な場所のスクリーンショットが簡単に取得できると説明している。コマンドラインからは、HTML をエクスポートする「Export」コマンドなども利用可能だ。

もちろん、これらのコマンドは以前の Firefox でも利用可能だった。だが、Firefox 16 からはこれらをコマンドラインから実行可能となったのだ。そう、Firefox は、世界初の Web ブラウザによる統合開発環境へと進化しつつある。

その他、Mozilla は Firefox 16 で MD5 アルゴリズムで署名された証明書を受け入れないようにした。また、about:memory でタブ毎のメモリ使用量が確認できるようにしている。

さて、私は常に最新の Firefox を利用しているが、これを企業で利用することは推奨しない。最新の Firefox にアップデートすることで、企業内で開発されたカスタムメイドのアプリケーションがクラッシュするケースを数多く見てきているからだ。ありがたいことに、企業向けには Firefox ESR がある。(だが、企業内アプリケーションの開発者に対しては、すぐにでも Firefox 16 へアップデートして将来に備えることをお勧めする)

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。