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【LinuxTutorial】Nvidia に対する怒りをあらわにする Linus Torvalds 氏、生き残る Mandriva、遅れる OpenSUSE

Sean Michael Kerner
2012年7月17日 / 06:00
 
 
Linux Planet は退屈とは無縁の場所だ。先ごろも、Linux の生みの親が表舞台に登場し、新たな名誉を得るとともに不名誉も被っていた。ディストリビューション関連では、Mandriva と OpenSUSE が生き残りに必死になっていた。

1. やりすぎてしまった Linus Torvalds 氏


Linus Torvalds 氏にとっては特に忙しい期間だった。Linux の草案者は Linux を作り出した功績でミレニアム技術賞の賞金60万ユーロを受け取った。ミレニアム賞は Torvalds 氏の母国であるフィンランドの技術アカデミー(TAF)が選出する。Torvalds 氏は声明の中で、次のように述べた。

「国際選考委員会と TAF 理事会に感謝したい。また、これまで開発を支援し、このプロジェクトをこのような技術的成功に導いただけでなく、非常に楽しく興味深いものにしてくれた人たちにも感謝したい」


Torvalds 氏が唯一感謝の言葉を述べなかった相手はグラフィックスベンダーの Nvidia だった。フィンランドの Aalto Center for Entrepreneurship (ACE)で先ごろ講演した Torvalds 氏は、Nvida に対して強い不快感をあらわにした。同氏は Nvidia を、Linux ベンダーがこれまで対応してきた中で最悪の会社だとした。Torvalds 氏はさらに踏み込み、「くたばれ Nvidia」とまで明確に口にしてしまった(言動のきっかけとなった質問も含まれ、幅広く出回ったビデオクリップはこちら)。

イメージ
Nvidia に対する怒りをあらわにする Linux Torvalds 氏
(出典:Aalto Center for Enterpreneuship)

2. Mandriva Linux 2012 Tech Preview


Mandriva ロゴ
Mandriva は、倒産と完全崩壊の瀬戸際にいて課題には事欠かない会社だ。

不確実な状況に入っていくなかで Mandriva Linux 2012 Tech Preview がリリースされた。Mandriva の開発者にユーモアのセンスがあることは間違いなく、このリリースは映画「バーニーズ あぶない!?ウィークエンド」にちなんで Bernie Lomax と名付けられた。同映画では、出演者たちは死んでしまった Bernie が生きているふりを続ける。そして、やってくる客は、Bernie が死んでいることに誰も気づかないのだ。

Mandriva の開発者が自らを笑い飛ばす一方、コミュニティを生き返らせる取り組みも始まりつつある。商用版の Mandriva が失敗する一方で、同社はこのディストリビューションをコミュニティに引き渡す意志を公言している。このコミュニティは何らかの形のオープンソース財団で運営されるようだ。そして、最初の大きな節目となるイベントがパリで6月19日に開催され、ここでコミュニティメンバーが顔合わせをする。Mandriva の開発者 Charles Schulz 氏はブログに次の投稿をしている。

「この作業グループは、Linux ディストリビューション、リソース、そして管理の将来に向けて考えられる選択肢と戦略の評価を進めることになる」

3. 遅れる openSUSE 12.2


openSUSE ロゴ
移行が進むもう1つのディストリビューションが openSUSE だ。openSUSE の開発者は、まもなく登場する12.2リリースの公開を先ごろ延期している。

openSUSE にとっての課題はプロセスと成長にある。openSUSE のコミュニティマネージャ、Jos Poorvliet 氏は次のように語っている

「今のところ、他の Linux ディストリビューションとは異なり、われわれは git ライクな開発モデルを使っている。パッケージをメンテナンスする「ありがたい」開発者の代わりに、われわれには多数のパッケージをまとめて統括するチーム(devel プロジェクト)がある。彼らは Linux カーネルが通常利用する「branch-fix-merge」方式でプロジェクト外部のコントリビューターと協力する。devel プロジェクトですべてが機能するようになると、チームが開発ツリーである Factory の Coolo (リリースマネージャ)に対してマージリクエストを作成する」

これらはすべて、相当数のマージリクエストがあり、それがプロジェクトの課題になってきたことを意味する。この問題に関する openSUSE の修正方法は彼らが取り組んでいる課題であり、それが延期の理由や必要性へとつながっている。OpenSUSE のリリースは現在9月中旬の予定となっている。

Sean Michael Kerner は、InternetNews.comの主任編集者。Twitter のフォローは@TechJournalist

(本記事は、6月18日付けの英文記事を japan.internet.com 編集部が編集したものです)
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