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Red Hat の OpenStack への取り組み

Sean Michael Kerner
2012年7月9日 / 13:30
 
 
 
Red Hat の OpenStack への取り組み
米国 Red Hat は、OpenStack クラウドプロジェクトに初期の段階から参加していたわけではない。だが、今年に入ってこの状況は大きく変化し、Red Hat は OpenStack の商用サポートに向けた取り組みを開始している。

Red Hat の CTO である Brian Stevens 氏は InternetNews.com に対し、Red Hat の OpenStack への取り組みについて語った。現在、Red Hat はすでに顧客への試験導入を開始しており、OpenStack コミュニティとの関わりも急速に深めている。

OpenStack ロゴ
OpenStack プロジェクトが2010年の7月にスタートしたとき、Red Hat はあまり関心を示さなかった。Stevens 氏によれば、当時 Red Hat は OpenStack のオープンガバナンスを不安視していたからだという。だが今年の4月、Red Hat は OpenStack 財団の設立に向けた取り組みに公式に参加を表明した。この財団は、OpenStack プロジェクトに対してオープンで透明性の高いガバナンスモデルを提供するものだ。Red Hat は同財団に対して、3年間で少なくとも150万ドルの支援を約束している。

「Red Hat は、昨年の夏 OpenStack に開発チームを置いた。その時点ではまだリスクがあったが、我々はそのリスクを取って実行することにした」

昨年の夏、Rackspace は OpenStack のためのオープンなプロジェクトを作りたいと語っており、Stevens 氏はその考えは正しいと考えたという。Rackspace は NASA とともに OpenStack プロジェクトを立ち上げた企業だ。これ以降、Red Hat は OpenStack に対する貢献を開始し、現在では OpenStack をリードするコード貢献者となっている。Stevens 氏は、OpenStack の理事レベルの議論に Red Hat を代表して参加しており、Rackspace のチームとともに、OpenStack がよりオープンとなるための商標問題について取り組んでいる。

OpenStack のコードは、既に Fedora Linux ディストリビューションで利用されている。また、Red Hat Enterprise Linux 6.3 の顧客が、EPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)リポジトリから入手することも可能だ。

「Red Hat には、Red Hat がパッケージ化した OpenStack を RHEL 6.3 上で利用して、概念実証(proof of concept:PoC)を実施している顧客がいる。現時点では、公式サポートもしておらず、料金の支払いなどもないが、Red Hat は顧客と協働している」

Red Hat は、OpenStack の企業向けサポートの提供方法を模索している。RHEL では、企業向けに10年のサポートを提供しているが、このモデルは OpenStack では機能しそうにない。OpenStack では6か月ごとのリリースサイクルが適用されており、これが10年サポートモデルを不可能にしている。

Stevens 氏は、もし Red Hat が現行の OpenStack Essex リリースを10年間継続して利用すると言えば、顧客はそれに満足せず、最新版の OpenStack を望むだろうと語る。

「Red Hat は、サポート期間をどのように設定するか模索している。当面は、我々は顧客と現在のコードを使って試験運用を続けることになる」

商用的な OpenStack の導入ということでは、Rackspace は Ubuntu Linux を OpenStack 開発のリファレンス環境としている。これは Red Hat にとっては、課題となる状況だ。

「Red Hat はここ数か月で、Rackspace との強固な関係を構築してきた。我々は、顧客環境のもとで Rackspace と共に作業をしている。だが、公式な提携関係は結んではいない」

Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。
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