NEC は2012年7月2日、ネットワーク制御技術「OpenFlow/Software Defined Network」に対応したプログラマブルフロー コントローラ(PFC)「UNIVERGE PF6800」と、プログラマブルフロー スイッチ「UNIVERGE PF5240」の機能を強化、同日から販売と出荷を開始した。

大規模クラウドデータセンターなどで複数の PFC を統合管理、仮想テナントネットワーク(VTN)を設計構築できる GUI 管理画面ツールや、、外部の運用管理アプリケーションと連携できる API 機能を追加した。

具体的には、これまで各 PFC 単位の GUI 管理画面で操作しなければならなかったのを、新機能により、複数の PFC 情報を統合した Web GUI 管理画面で全体を可視化し、複数のデータセンターや拠点にある複数の PFC を集中管理できるようになった。

また、GUI 管理画面からマウスを操作して VTN を構築できるようになり、従来のコマンド入力作業と比べ、操作性とユーザビリティが向上した。

さらに、外部の運用管理アプリケーションなどから PFC の各種操作(フロー制御など)が実行できるようになる Web API を公開した。これにより、プログラマブルフロー以外のシステムと連携できるようになった。

このほか、仮想 LAN における最大4,096個の ID 設定制限を越えた利用や、PFC から OpenFlow 未対応の既存スイッチ「UNIVERGE QX シリーズ」への設定もできるようになった。

なお、機能強化した PFC「UNIVERGE PF6800」は、NTT コミュニケーションズの新クラウドサービス「Biz ホスティング Enterprise Cloud」基盤の一部に採用された。UNIVERGE PF6800 は「Interop Las Vegas 2012」で、「Best of Interop」の「Grand Prize」(大賞)を受賞している。

UNIVERGE PF6800 と UNIVERGE PF5240 は、OpenFlow をベースに NEC が独自に開発したアーキテクチャ「プログラマブルフロー」を実装した「UNIVERGE PF シリーズ」の製品。OpenFlow を商用製品化したのは NEC が世界で初めて。

OpenFlow は、ネットワーク制御機能をスイッチから分離してコントローラに集約、ネットワークを集中制御する次世代ネットワーク技術。 NEC は OpenFlow 非営利標準化団体「Open Networking Foundation」(ONF)の設立メンバー。

また、SDN(Software Defined Network)は、ネットワークの構成や機能をソフトウェアでプログラミングできるようにするコンセプト。SDN を実現するための標準が OpenFlow。

仮想テナントネットワーク(VTN)は、共有する物理的なネットワークをソフトウェアで設定した論理的なネットワーク。

NEC、複数 OpenFlow コントローラを統合管理できる UNIVERGE 製品を販売
「プログラマブルフロー」ネットワーク (出典:NEC)