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【LinuxTutorial】Linux 3.5 のリリースサイクルが始まり Fedora 17 がデビュー

Sean Michael Kerner
2012年7月2日 / 06:00
 
 
主力ディストリビューションのリリースや新しいカーネルのリリースサイクルが始まるなど、Linux Planet にとってはまた忙しい1週間だった。

1. Fedora 17


Fedora の2012年最初のリリースが一般向けに開始された。これはコミュニティがかねてから「味わってきた」ディストリビューションだ。「Beefy Miracle」というニックネームを持つ Fedora 17 は、デスクトップとサーバーというたっぷりなお肉に、クラウドに向けた調味料による味付けがされたリリースだ。

デスクトップ関連では、より幅広いハードウェアで利用可能となった GNOME 3.4 が搭載された。Fedora 16 には GNOME フォールバックモードがあり、(適切なハードウェアをもっていない)希望者に対しては従来のものにより近い GNOME デスクトップが提供されていた。

Robyn Bergeron 氏は InternetNews.com に対し、フォールバックモードは完全に排除されたわけではなく、一部のビデオ設定ではこれが有効になると語っている。
 
ユーザーが直面するもう1つの大きな変更点が /usr ディレクトリの変更だ。Fedora 17 からはディレクトリ構成が変更され、/usr ディレクトリ下に /bin、/sbin、/lib が配置されるようになった。かつて /bin だったものは /usr/bin に、sbin は /usr/sbin に、/lib は /usr/lib に変更されている。

「様々な領域での複雑さを排除することが主な目的だ。ファイルシステムレイアウトをできる限りシンプルな構成にすることで、複数のディストリビューションに向けてパッケージ化を行う際などに、手間を減らすことができる。また、パワーユーザーや企業ユーザーにもメリットがある。OS のスナップショットを取り、それを複数のホストで共有、といったことが容易になる」と Bergeron 氏は語っている。

サーバー側では、Fedora 17 は Red Hat Enterprise Virtualization のオープンソースコミュニティ版である oVirt プロジェクトを搭載している。oVirt は Fedora の一部として価値あるオプションとなり、VMware に代わる選択肢となっていくだろう。

Fedora 17 は、クラウド関連では Quantum ネットワーキングプロジェクトを含む最新の OpenStack Essex リリースを搭載する。OpenStack はこれまでも Fedora に搭載されていたが、Red Hat が OpenStack Foundation の正式メンバーとなり支援開始してからは初めてとなる。

「ホットドッグを調理する熱気の中、Fedora の17番目のリリースが世界中のコントリビュータによって進められ、『 Beefy Miracle 』と呼ばれるようになった。ホットドッグにかけられたマスタードは進歩の証だ」

2. Fedora 18 のセキュアブート


Fedora 17 が一般向けに出荷されたことで Fedora 18 の開発が始まった。「Spherical Cow(球形の乳牛)」と呼ばれる Fedora 18 のリリースサイクルは、Microsoft の Windows 8のリリースタイムフレームと同時に進む。

これまでの Windows とは違い、今回の Microsoft は新しい Secure UEFI ブートシステムによりハードウェアベンダー各社に自社の考えを押し付けている。Secure UEFI では OS の起動に署名付きデジタルキーが必要になる。これは、Linux ユーザーが新しいハードウェアで Linux をブートできなくなる可能性を秘めた問題だ。

Fedora にとって考えられるソリューションが1つある。それは、VeriSign に対価を支払ってキーを取得し、Microsoft がそれをハードウェアベンダー各社と一緒に利用するというものだ。Fedora の開発者、Matthew Garret 氏がそのな詳細をブログに書き込んでいる

「われわれは十中八九このアプローチを採用することになるだろう。最初の段階では、Fedora のブートローダには Microsoft の署名が入ることになる」

3. Linux 3.5 のリリースサイクルがスタート


Linus Torvalds 氏は先ごろ、Linux 3.5 カーネルの最初のリリース候補版を出して最新のカーネルリリースサイクルをスタートさせた。このリリースは Linux 3.4 の正式版が出てからわずか2週間後の登場となった。

この早い段階ではカーネルの大半がドライバのアップデートだが、Torvalds 氏はまだほかにもあることを示唆している。Torvalds 氏は、リリース発表の中で次のように書いている。

人によって興味のある場所は違うだろうが、このリリースでは、CoDel パケットスケジューラや GPU ドライバアップデート、あるいは新しい SCSI ターゲットなどが提供されており、どんな人でも1つくらいは興味が持てるものがあるはずだ」

Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。Twitter のフォローは @TechJournalist で。

(本記事は、6月4日付けの英文記事を japan.internet.com 編集部が編集したものです)
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