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Facebook の IPO は、(それでも)オープンソースにとって良いニュースだ

Sean Michael Kerner
2012年5月24日 / 11:10
 
 
 
米国 Facebook の IPO は大手マスコミによって集中砲火を受けている。また、Facebook CEO である Mark Zuckerberg 氏は、IPO 直前に売上高の成長予測が下方修正されたことを開示しなかったとして提訴されている。

こういった問題を扱うことも重要だとは思うのだが、私はオープンソースの世界の人間なので、関心は別のところにある。

私としては、Facebook が1,000億ドル企業なのか、それとも700億ドル企業に過ぎないのかということよりも、Facebook がオープンソースソフトウェアで構築されたサービスである点の方が重要だ。Facebook は、LAMP(Linux/Apache/MySQL/ PHP)スタックを利用している。彼らはそれらに大幅に手を入れており、その成果をコミュニティに還元しているのだ。

例えば、Facebook は単なる「PHP ユーザー」に留まってはいない。彼らは独自に「HipHop for PHP」というランタイムの開発に成功している。これは、PHP を高速化、高効率化するものだ。

データベースとしては、Facebook は MySQL オープンソースデータベースを利用してユーザーデータを保管している。MySQL に加え、Facebook はいくつかの NoSQL タイプのデータベースも利用しており、それには Apache Hadoop プロジェクトの一部である「Cassandra」と「HBase」が含まれている。

データ分析では、Facebook はオープンソース技術の「scribe」を活用している。このように、Facebook が利用しているオープンソースソフトウェアのリストは延々と続くのだ。

ハードウェアの面では、Facebook は「Open Compute」の立ち上げに貢献をしている。これは、サーバーハードウェアビジネスに革命を起こしうるものだ。

Facebook の話をするとき、そのがめつさに焦点をあてるのはたやすいし、その手の話には事欠かないのも事実だ。だが、今回の IPO は、非常に才能のあるオープンソース開発者の中から、百万長者を生みだしてもいるのだ。

今回の IPO とそれをめぐるごたごたが、Facebook の「ハッカーウェイ」に悪影響を与えないことを願おう。Facebook は今後もオープンソースコミュニティを前進させる力であり続けるかもしれないし、四半期ごとの売上目標の達成に追われてこれまでとは違う方向に進み始めるのかもしれない。だが、現在の Facebook の成功がオープンソースにあることを考えれば、私は Facebook が原点を忘れないでいて欲しいと願う。

Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。
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