Technology

テクノロジー

複合機向け仕様「BMLinkS」新版、非対応 MFP 連携やセキュリティ強化

japan.internet.com 編集部
2012年5月23日 / 14:10
 
ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)で複合機(MFP)など向けマルチ ベンダー接続仕様「BMLinkS(Business Machine Linkage Service)」を検討している BMLinkS プロジェクト委員会は2012年5月22日、BMLinkS 非対応 MFP との連携を可能とする「オフィスデバイス管理標準 SDK V2.0.0」、環境面への配慮を加えた「オフィスデバイス管理標準仕様書 V2.0.0」、より強固なセキュリティを実現するための「情報マーキング標準仕様書 V2.0.0」を発表した。両仕様書は、同委員会の Web サイトで同日公開した。同 SDK は7月にリリースする予定。

オフィスデバイス管理標準 SDK の新版である V2.0.0 は、2011年12月より一般向け無償提供を行っている旧版に対し、BMLinkS 非対応の旧 MFP 製品や他社 MFP 製品との連携機能を追加。BMLinkS 非対応 MFP の通信プロトコルとの差異を吸収するプラグインを使える「管理系フレームワーク」を採用した。

同フレームワークは、非対応機種の混在する MFP 群の情報取得や制御を行う Java アプリケーションが開発が可能であり、SIer(システム インテグレーター)などによる包括的な総合管理ソリューションの実現が期待される。

MFP から取得可能な情報としては、オフィスデバイス管理標準仕様書で環境対応を意識し、用紙総量/出力形態/TEC(Typical Electricity Consumption)値/電力モード別時間/総電力量などを用意した。また、各 MFP の電力モード移行/モード移行時間設定/スリープ復帰といった設定を変更することも可能。

一方、情報マーキング標準仕様書 V2.0.0 では、主に多世代トレースを可能とするためのフォーマット仕様と、電子文書を含めたセキュリティ管理を実現するためのフォーマット仕様を策定した。そしてトレース機能を強化するため、トレース用ログをサーバーで管理する仕組みを導入。日立製作所の「情報来歴管理システム」と BMLinkS 対応 MFP を連携させ、メールやワープロ/表計算/プレゼン文書といった電子データと、それらを印刷した紙文書の双方が混在する多世代にわたる文書とレースも行えるようにした。さらに今回の仕様改訂で、属性情報に SIer 向けの拡張領域を設定。ID 情報や URL といった追加情報を入れられるようにすることで、さまざまなソリューションに応用できるようにした。

同仕様では、これら紙文書のトレースには印刷/コピーのつど付与する QR コードを使うが、この情報を世代ごとに管理サーバーへ保管することで、多世代トレースを可能としている。

複合機向け仕様「BMLinkS」新版、非対応 MFP 連携やセキュリティ強化
情報来歴管理システムと BMLinkS 対応 MFP の連携
*クリックして拡大

QR コード付き紙文書を BMLinkS 対応機器でスキャンした場合は、コードの情報を「BM-PDF」という一種の PDF 形式ファイルにメタ情報として埋め込み、引き続き管理できるようにする。BM-PDF ファイルを印刷する場合には、メタ情報から別途 QR コードを生成して紙文書に付与できる。これにより、電子データと紙文書を行き来する情報の管理を可能とした。

ただし、スマートフォンなど個人所有のモバイル端末を業務に利用する行為「BYOD(Bring-Your-Own-Device)」が広まると、現在は対応できていないこの種の機器を含めた新たな仕組みが必要になるだろう。

BMLinkS プロジェクト委員会は、2010年6月から2年間にわたる第7期の活動概要についても報告した。

同委員会は第7期を策定した仕様を実際の活用に結びつける期間と位置づけ、普及促進に向けた活動を展開してきた。具体的には、SIer への積極的な働きかけや SDK 公開といった取り組みを行った。

2012年4月末時点で、BMLinkS 対応製品は累積522機種。出荷台数は不明だが、市場における機種全体の7割ほどが対応しているそうだ。また、Web サイトで提供している「BMLinkS 統合プリンタ ドライバ」は、2003年5月からの累計ダウンロード数が2012年1月に1万回を超えた。会員企業と非会員ユーザーのダウンロード数比率は、1:9程度と見込まれるという。

BMLinkS 対応機種数の推移
BMLinkS 対応機種数の推移
 
 
BMLinkS 統合プリンタ ドライバの累計ダウンロード数の推移
BMLinkS 統合プリンタ ドライバの
累計ダウンロード数の推移

なお、BMLinkS プロジェクト委員会の参加企業は、キヤノン、グレープシステム、コニカミノルタビジネステクノロジーズ、シャープ、東芝テック、ビッグバレー、富士ゼロックス、リコー、理想科学工業の9社。
【関連記事】
NEC、有線/無線 LAN I/F 搭載小型ページプリンタを発売
リコーと MS がレンタル―机や PC、複合機、Office 365 の「復興支援パック」
JBMIA、マルチ ベンダー複合機を連携させる「BMLinkS SDK」無償提供
キヤノン MJ、複合機の留め置き印刷/ジョブ集中管理を低コストで実現
日本 HP、ファームウェア共通化で購入後も機能追加できるプリンタ

関連キーワード:
スマートフォン
 
Java
 
プリンタ
 
東芝
 
BYOD
 

New Topics

Special Ad

ゆりかごからロケットまで、すべての乗り物をエンジョイ
ゆりかごからロケットまで、すべての乗り物をエンジョイ えん乗り」は、ゆりかごからロケットまで、すべての乗り物をエンジョイする、ニュース、コラム、動画などをお届けします! てんこ盛りをエンジョイするのは こちらから

Hot Topics

IT Job

Interviews / Specials

Popular

Access Ranking

Partner Sites