japan.internet.com
テクノロジー2012年2月23日 16:00

Mozilla、「BrowserID」を「Persona」に名称変更―「Personas」は名無しのプロジェクトに

この記事のURLhttp://japan.internet.com/webtech/20120223/3.html
著者:Sean Michael Kerner
海外internet.com発の記事
 
 
Mozilla は2012年2月22日、Mozilla によるユーザー認証技術である「BrowserID」の名称を「Persona」に改めると公表した。

だが、ちょっと待ってほしい。「Personas」は、Firefox ブラウザに3.6リリースから搭載された機能の名称としてすでに使われているものだ。

Mozilla、「BrowserID」を「Persona」に―「Persona」は名の無いプロジェクトに
Personas は Firefox のウィンドウデザインを変更可能にするもの。数百万ものユーザーに利用されている。Personas という名称は、Mozilla が運営するサイト「GetPersonas」でも使われている。

「Personas」という名称は、Mozilla にとって重要なブランド価値を持つものなのだ。

にもかかわらず、Mozilla はそのブランド価値を窓から放り投げようとしている。Personas を、名無しのプロジェクトとして放置したままで、だ。

Mozilla は2012年2月2日、Personas の新名称を公募していた。だがこれまでのところ、新名称が決定したという発表はない。なのに Mozilla は、BrowserID に Persona という名称を渡してしまったのだ。Personas に新しい名称が与えられる前に!

これに何の意味があるのか、誰か説明してくれないか?

ブランドの観点から見れば、Mozilla は何年もかけて育ててきたブランド価値をゴミ箱に投げ捨ててしまった。だがそれだけではない。今回の名称変更は、利用者に無用な混乱を引き起こす可能性がある。新名称が定着するまで、利用者は Persona という名称を聞いたときに、あの Personas なのか、それともこの Persona なのかをいちいち確認しなければならないのだ。これはひどい(Active X ほどはひどくないかもしれない。だが、やっぱりひどい)。

この名称変更には Mozilla 内部でも強い反対があったようで、例えば Robert Kaiser 氏は「mozilla.marketing」で次のように述べている。

「私が心配しているのは、名称の変更が混乱を引き起こすことだけではない。<<中略>>むしろ、ローカライズ上の問題を心配している。<<中略>>多くの国で、『Persona』のローカライズ問題が発生するだろう。<<中略>>ローカライズせずに使用するのであれば、『Persona』は『Person』のミスタイプと思われてしまうかもしれない」

BrowserID 自体は、素晴らしいプロジェクトだ。それだけに、マーケティングサイドがこのような混乱を生み出しているのはもったいないことだと思う。英語には、他にも多くの言葉がある。名称候補となった言葉の中から、Persona が最初の段階で振り落とされなかったのはとても残念だ。Mozilla には多くの賢明で優秀な人材が参加しているだけに、もっとましな選択ができたのではないかと思えてならない。
japan.internet.comのウエブサイトの内容は全て、国際法、日本国内法の定める著作権法並びに商標法の規定によって保護されており、その知的財産権、著作権、商標の所有者はインターネットコム株式会社、インターネットコム株式会社の関連会社または第三者にあたる権利者となっています。
本サイトの全てのコンテンツ、テキスト、グラフィック、写真、表、グラフ、音声、動画などに関して、その一部または全部を、japan.internet.comの許諾なしに、変更、複製、再出版、アップロード、掲示、転送、配布、さらには、社内LAN、メーリングリストなどにおいて共有することはできません。
ただし、コンテンツの著作権又は所有権情報を変更あるいは削除せず、利用者自身の個人的かつ非商業的な利用目的に限ってのみ、本サイトのコンテンツをプリント、ダウンロードすることは認められています。

Copyright 2014 internet.com K.K. (Japan) All Rights Reserved.