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イーソル、アプリの CPU 時間を保証するソリューション

japan.internet.com 編集部
2011年11月16日 / 16:30
 
イーソルは2011年11月15日、リアルタイム OS「eT-Kernel」の時間保護技術「eT-Kernel Temporal Partitioning」を開発した、と発表した。

eT-Kernel Temporal Partitioning は、特定のソフトウェアが CPU を独占するのを防ぎ、大規模なシステム統合を効率化し、組込みシステムのリアルタイム性と信頼性確保を支援する技術。分散開発型の大規模システム、高信頼性システム、インターネット接続機能を持つ機器向け。

販売開始は2012年第2四半期を予定しているが、16日から開催の「Embedded Technology 2011 組込み総合技術展」で、デモを行う。

eT-Kernel Temporal Partitioning では、タスク/プロセスグループごとに使用する CPU 時間を設定でき、設定された時間分は CPU を使用できることを OS が保証する。

あるアプリケーションを構成するタスク/プロセス群をひとつのグループとして登録すると、そのアプリケーションの CPU 時間が保証されることになる。CPU がアイドル状態になった場合は、所属するグループの CPU 時間が超過していても、実行可能状態のタスクが優先度順に実行され、CPU は最大限に活用される。

タスク/プロセスグループを超えたタスク/プロセス間通信にも、通常の API を利用できるほか、既存のソフトウェアに手を加えずそのまま利用できるので、eT-Kernel Temporal Partitioning の導入は難しくないそうだ。

また開発ツールは、eT-Kernel に特化した「eBinder」を利用できるため、個々のタスクとシステム全体の挙動を俯瞰的に捉えられるシステム解析ツールや、パフォーマンスチューニングに有用なプロファイリングツールなどを活用できる。

さらに eT-Kernel Temporal Partitioning は、eT-Kernelのマルチコアプロセッサ対応版 SMP 型リアルタイムOS「eT-Kernel Multi-Core Edition」と組み合わせると、マルチコア上のコアグループ上のタスク/プロセスグループの時間も保証する。

大規模化する組込みシステム開発では、効率化や部品コスト削減のため、OSS や他部門、協力会社が開発したソフトウェアを統合、システムを構築する場合が多い。

しかし、第三者が開発したソフトウェアは詳細な設計情報を把握することが難しく、動作するタイミングや実際のふるまいと、必要な CPU 消費時間を正確に見積もるのは困難だ。そのため、システムを従来のタスクやプロセスの優先度設定だけで設計するのは、難しくなってきている。自身が開発したソフトウェアでも、すべての不具合を取り除くことが困難になってきている。

また、インターネット接続機能の搭載で、開発元の不明なアプリケーションのダウンロードやメール、Web ブラウザ経由でのウィルス感染の機会が増加している。信頼度の低いソフトウェアが予期せず CPU を独占してしまうと、OS を含むほかのソフトウェアが決められた時間内で処理を終了できなかったり、最悪の場合はシステムが機能不全に陥ってしう。

eT-Kernel Temporal Partitioning は、これらに対するソリューション。

イーソル、アプリの CPU 時間を保証するソリューション
時間保護技術「eT-Kernel Temporal Partitioning」
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