このレポートは、インターネットコムgoo リサーチが携帯電話やインターネットを活用したアンケート調査を定期的に行い、その結果を発表するものである。今回は「電子書籍」について調査した第8回である。

調査対象は全国10代〜50代以上のインターネット ユーザー1,077人。男女比は男性53.5%、女性46.5%。年代比は10代13.8%、20代15.8%、30代21.6%、40代17.5%、50代20.7%、60代以上10.5%。

最初に「電子書籍/雑誌を読んだことがありますか」と尋ねてみた。「はい」は34.8%(前回33.4%)、「いいえ」は65.2%(同66.6%)。数字上の利用者は増えているが、誤差の範囲に収まる変化でしかない。また、読んだことのない702人に読みたいかどうか質問したところ、「はい」は33.0%(前回39.3%)、「いいえ」は67.0%(同60.7%)で、電子書籍/雑誌に対する関心が薄れてしまった。

次に、今回も電子書籍の専用リーダーに着目してみた。電子書籍/雑誌を読んだことのある375人(全体の34.8%)のうち、楽天の「kobo」や Amazon.com の「Kindle」などの専用リーダー端末を利用していたのは6.9%にとどまった。この数字は前回が6.9%、前々回が5.4%で、利用者はほとんど増えていない。

具体的に利用されている専用リーダーは、前回36.0%で2位だった「Kindle(Amazon.com)」が42.3%で1位となり、逆に前回40.0%で1位だった「kobo(楽天)」が30.8%で2位に落ちた。3位は「Reader(ソニー)」(19.2%)で、順位は変わらず前回の16.0%から微増。Kindle は以前から「使いたい専用リーダー」として選ぶ人の数がほかの専用リーダーに比べ群を抜いて多く、そうした人気が数字に表れたといえる。

「Kindle」が「kobo」を抜いて利用者数1位に、ただし全体的に低迷―定期調査「電子書籍」(8)
Q:実際に使っている専用リーダーを選んでください。
(第6回:2012/12/10〜12/13 10代〜50代以上のインターネットユーザー1,076人中、使用者19人)
(第7回:2013/3/25〜3/26 10代〜60代以上のインターネットユーザー1,089人中、使用者25人)
(第8回:2013/7/1〜7/4 10代〜50代以上のインターネットユーザー1,077人中、使用者26人)

利用者数がなかなか増えない専用リーダーだが、今後も増加しないままなのだろうか。電子書籍を読んでいる人と、読んでいないが読みたいと思っている合計607人(全体の56.4%)に「どのような方法で電子書籍/雑誌を読みたいですか」と質問した。専用リーダーを選んだ人は14.2%で、これまでの調査(前回15.9%、前々回18.2%)からみて減少傾向にある。

電子書籍/雑誌の購読者が拡大せず、読みたいと思う人も増えないうえ、電子書籍の専用リーダーに対する関心も低迷している。同じ状況が続く限り、専用リーダーの爆発的な普及は見込めなさそうだ。

(調査協力:goo リサーチ

◆参考記事:
「Kindle」利用者と「kobo」希望者がそれぞれ増加―定期調査「電子書籍」(7)
電子書籍リーダー端末「Kindle」に対する人気は圧倒的―定期調査「電子書籍」(6)

調査協力:goo リサーチ