このレポートは、インターネットコムと goo リサーチが携帯電話やインターネットを活用したアンケート調査を定期的に行い、その結果を発表するものである。今回は「映像利用」について調査した第7回である。

調査対象は全国10代〜50代以上の携帯電話ユーザー1,079人。男女比は男性42.3%、女性57.7%。年代比は10代3.2%、20代20.3%、30代37.1%、40代26.5%、50代以上12.9%。

今回も、まずモバイル動画を利用する人がどの程度いるか調べてみた。全員に対し「携帯電話/スマートフォンで動画を見ますか」と質問したところ、回答は「よく見る」が14.5%、「たまに見る」が44.4%、「見たことはある程度」が27.1%、「見たことがない」が12.0%となり、視聴経験者の合計は86.0%だった。

視聴経験者の割合はこれまでの調査から大差なく、やはりモバイル動画の視聴者数は頭打ちになりつつあるようだ。全体的に見ても、多くの質問に対する回答の内容に変化がなくなっており、市場としてある意味で成熟してしまったのではないだろうか。

それでは、さまざまなデータのなかから変化の見られたものを取り上げよう。モバイル動画の視聴経験者927人(全体の86.0%)に「どのような動画を再生していますか」と尋ねたところ、「自分の携帯電話で撮影した動画」が33.4%、「知人からメールで受け取った動画」が11.7%となった。前者は以前40%強で推移し、後者は20%前後あったのだが、徐々に減少している。モバイル ユーザーの動画の楽しみ方が、自分や友達のものより他者から提供されるものを“受け身”で見るように変わっており、これも市場の成熟を表す現象かもしれない。

また、「携帯電話向けサイトでダウンロードした動画」は33.0%で、こちらも第1回の42.2%から減り続けている。これについては、モバイル ネットワークの高速化が影響を及ぼしたと考えられる。

モバイル動画の楽しみ方は“受け身”に変化―定期モバイル調査「映像利用」(7)
Q:どのような動画を再生していますか
(第1回:2011/9/5〜9/9 10代〜50代以上の携帯電話ユーザー1,000人中、視聴経験者780人)
(第2回:2011/12/2〜12/7 10代〜50代以上の携帯電話ユーザー1,001人中、視聴経験者797人)
(第3回:2012/3/16〜3/20 10代〜50代以上の携帯電話ユーザー1,041人中、視聴経験者843人)
(第4回:2012/6/18〜6/22 10代〜50代以上の携帯電話ユーザー1,029人中、視聴経験者877人)
(第5回:2012/9/3〜2012/9/6 10代〜50代以上の携帯電話ユーザー1,015人中、視聴経験者837人)
(第6回:2013/1/16〜1/18 10代〜50代以上の携帯電話ユーザー1,070人中、視聴経験者915人)
(第7回:2013/4/17〜4/19 10代〜50代以上の携帯電話ユーザー1,079人中、視聴経験者927人)

さらに視聴する動画の内容については、「自分・知人が撮影した映像」を見ている人が今回が28.9%、第1回が35.6%で、ほかの種類の動画に変化がないなか減少が目立った。

モバイル動画の視聴状況が変わらないということは、このテーマで定期的な調査を実施する意味が薄れてきたことになる。次回調査で視聴する/しない理由や視聴を希望する/しない理由を掘り下げ、最終調査としたい。

(調査協力:goo リサーチ)

◆参考記事:
モバイル動画の視聴希望者は減り始めているのか?―定期モバイル調査「映像利用」(6)
モバイル動画の視聴経験者は頭打ち、「YouTube」の強さが圧倒的―定期モバイル調査「映像利用」(5)

調査協力:goo リサーチ