このレポートは、2009年8月28日から行っている「ケータイ小説に関する定期調査」の第8回の報告である。この調査では、ケータイ小説の認知度などや利用メディアに関して、定期的に動向を探っていく。

インターネットコム
goo リサーチが行った「ケータイ小説」に関する調査では、「ケータイ小説」を読む端末として、じりじりと増加しているかに見えたスマートフォンの割合が、今回また5%台に落ちてしまっていることがわかった。

今回の調査対象は全国10代〜60代以上のインターネットユーザー1,139人(※一部被災地エリアを除く)。男女比は男性53.3%、女性46.7%。年齢別は10代16.6%、20代17.6%、30代21.8%、40代16.2%、50代16.0%、60代以上11.9%。

「ケータイ小説」という言葉を聞いたことのあるユーザーは、今回の調査では全体の93.1%(1,060人)。直近5回の調査結果を振り返ると、第7回(2010年12月)は93.9%、第6回(2010年9月)は95.4%、第5回(2010年6月)は96.4%、第4回(2010年4月)は93.1%、第3回(2010年1月)は95.0%だった。「ケータイ小説」に対する認知の高さがよく分かる。

また、「ケータイ小説」について聞いたことがあるユーザーのうち実際に読んだことがあるユーザーは、今回が31.1%(330人)で、第7回は27.5%、第6回は29.6%、第5回は31.4%、第4回は22.0%、第3回は24.7%。読者が一時増える傾向にあったものの、この1年ほどは3割前後で推移している。

実際に読んだことがある330人に対して、「ケータイ小説」を読んだ媒体を複数回答で聞いてみたところ、「Web サイト」が78.8%(260人)、「書籍化されたもの」48.8%(161人)となった。「書籍化されたもの」という回答に着目すると、第7回は41.6%、第6回は43.9%、第5回は42.9%、第4回は46.4%、第3回は42.9%で今回が最も多い。これは、「電子書籍元年」と呼ばれた2010年を経た結果、ケータイ小説も Web サイトだけでなく電子書籍として利用される機会が増えたのだろうか。

また、Web サイトで「ケータイ小説」を読んだことのある260人に対して、利用した端末を複数回答で聞いてみた。最も多い回答は「携帯電話」81.5%(212人)で、2位は「PC」48.8%(127人)、3位は「iPhone などのスマートフォン」12.3%(32人)。

この順位は過去の調査から変わっておらず、「携帯電話」と「PC」の回答率にも大きな変化はない。ただし、「iPhone などのスマートフォン」を選ぶユーザーは第7回が5.7%、第6回が7.9%、第5回が5.5%、第4回が3.8%、第3回が1.0%と増えてきており、スマートフォン普及がケータイ小説の読書行動に影響していることが分かる。

2010年は、米国勢では Apple の「iPad」やAmazon.comの「Kindle」、国内ではソニーの「Reader」、シャープの「GALAPAGOS」、KDDIの「biblio Leaf」などが話題になり、電子書籍という概念が浸透した。その結果、今後は従来型ケータイ小説の枠からはみ出す形態での利用が増えるかもしれない。調査方法や質問内容の見直しも含め、ケータイ小説を取り巻く環境の変化を注視していきたい。

(調査協力:goo リサーチ

◆参考記事:
「ケータイ小説」を読む端末、スマートフォンがじりじりと伸びている!?
「スマートフォン」で伸び悩む「ケータイ小説」

調査協力:goo リサーチ
 
Q:「ケータイ小説」を読んだことがありますか。

「ケータイ小説」を読んだことがありますか。
 


Q:どのような媒体で「ケータイ小説」を読みましたか。

どのような媒体で「ケータイ小説」を読みましたか。
 


Q:「ケータイ小説」を読んだことのある端末について、当てはまるものをすべてお答えください。

「ケータイ小説」を読んだことのある端末について、当てはまるものをすべてお答えください。
 


(2011/3/28 全国10代〜60代以上のインターネットユーザー1,139人 ※一部被災地エリアを除く)