ジーエフケーマーケティングサービスジャパンが昨年12月に行ったタブレット端末利用実態アンケート調査によると、調査実施前の1年間で端末を買い替え/買い増しした利用者が増え、更にタブレット端末使用者の4人に1人が「1年以内の購入を検討している」と回答した。一方、新規購入者の割合は減少しており、調査前3か月以内の端末購入者における新規購入者の割合は6割を下回った。

:タブレット端末の利用状況、買い替え/買い増し層が増加、新規ユーザーは足踏み
タブレット端末購入者の新規購入の割合が低下

小売市場におけるタブレット端末の販売台数は増加を続けていたが、2013年下半期は上半期を下回り、2014年第1四半期の販売台数は前年並みに留まっている。成長鈍化の一因として、新規購入の割合の減少が挙げられるという。

2013年度の下半期からタブレット端末購入者は減少傾向に
2013年度の下半期からタブレット端末購入者は減少傾向に

タブレット端末を購入したことがない消費者の6割が「タブレット端末に興味がない」と答えており、その理由として、「具体的な使用用途のイメージが湧かない」という回答が多く挙げられた。タブレット端末は一度使用されると利便性が認識され、積極的な買い替えや買い増しが行われるので、市場拡大のためには、新規購入者層に具体的な使用用途のイメージや利便性を訴求する事が重要だと分析する。

また、初回購入者と2回目以降の購入者では、購入時の行動や動機に違いが見られる。購入時に参考とした情報源に関する調査では、初回購入者は「店頭展示製品」「店員の勧め」の割合が高く、機種やメーカーも特に決めていないことがわかった。2回目以降の購入者は「メーカーウェブサイト」という回答が最も多く、機種を一つに絞って購入していた。2回目以降の購入者の購入動機として「端末やOS独自のアプリやコンテンツを利用したいから」「電子書籍を読むため」が初回購入者より10ポイント以上高く、ターゲットに合わせたプロモーションや訴求ポイントの工夫が必要だという。

調査は、タブレット端末の購入者や購入予定者など約1,400名に対して実施した。