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マニュアル設定豊富な隠れたカメラ名機--ドコモの LTE スマホ「GALAXY S III」の撮影機能を試す
2012/8/7 15:00

スマートフォンが黎明期から標準機能として備えるカメラ機能は、昨今では進化が目覚しい。購入を機に所有を契機にコンパクトデジカメ(コンデジ)の持ち歩きをやめたという方も多いのではないだろうか。

スマートフォンが黎明期から標準機能として備えるカメラ。初期の端末では、国内のフィーチャーフォンに画素数や記録素子性能でいま一歩及ばない感があったが、昨今は写真の明暗差をより忠実に表現できる HDR 撮影に対応したり、裏面照射 CMOS センサーといった高品質記録素子を搭載したりするものが登場するなど進化が目覚しい。

これにより、突如として訪れるシャッターチャンスをスマートフォンで十分収めることができるとして、所有を契機にコンパクトデジカメ(コンデジ)の持ち歩きをやめたという方も多いのではないだろうか。筆者も iPhone 4S を持ってから、コンデジがタンスの肥やしとなっている。

しかし、スマートフォンをコンデジ代わりに使う筆者にとって iPhone の標準カメラアプリは、ホワイトバランス調整やシーン選択といったマニュアル設定が殆どないため、物足りなさを感じる。よって有料の多機能アプリを併用しているが、以前、基本性能や外観をチェックしたサムスン製「GALAXY S III(SC-06D)」は標準アプリに多数の機能が備わっていたので、本稿で詳しく紹介したい。

[画像を見る:「GALAXY S III」の背面。上部に裏面照射 CMOS のアウトカメラがある(47KB)]
「GALAXY S III」の背面。上部に裏面照射 CMOS のアウトカメラがある

■ GALAXY 初搭載「裏面照射 CMOS」は、カメラ性能を大幅に引き上げ

「GALAXY S III」の背面上部に配されたアウトカメラは、約810万画素の裏面照射 CMOS センサー。NTT ドコモの夏モデル「ARROWS X F-10D」や「MEDIAS X N-07D」などでも採用例が増えている裏面照射 CMOS センサーとは、従来の CMOS センサーよりも受光感度の向上が見込める構造をしており、GALAXY シリーズでは初の採用となる。

裏面照射 CMOS センサーの恩恵は、光量の少ない室内・屋外で受けることができる。試しにオートモードの「通常撮影」で、外光があまり入り込まない撮影ボックスで ぬいぐるみを撮影したところ、ぬいぐるみの黄色・白の部分を鮮やかに収めてくれた。ぬいぐるみを撮影ボックスから取り出し、蛍光灯の下で撮影を行っても再現性は秀逸だった。

[画像を見る:「GALAXY S III」のカメラで、ぬいぐるみを撮影(撮影ボックスの中)(24KB)]
「GALAXY S III」のカメラで、ぬいぐるみを撮影。左は撮影ボックスの中で、右は外。外光があまり入り込まない撮影ボックス内の撮影でも発色がよい*クリックして拡大

夜の撮影も非常に強い印象だ。街灯が灯された道路を撮影してみても、斑点状のノイズを極力抑えて細部に至るまで収めてくれた。無論、夜間の撮影ではシャッタースピードが遅めに設定されるので、どうしても手ブレが困る際は手振れ補正を ON にすると効果的だ。手振れ補正 ON により ISO が高めに設定されるものの、撮影した写真のノイズはよく抑えられていた。

[画像を見る:夜間の撮影(手振れ補正なし)。裏面照射 CMOS センサーにより細部に至るまで収めてくれた(23KB)]
夜間の撮影。左は手振れ補正なしで、右はあり。手振れ補正ありだと若干ノイズが発生するが気にならない程度*クリックして拡大

本機の基本的な撮影間隔が短いのも特筆すべきポイントだ。Android 4.0から実装された「ゼロシャッターラグ」機能により、シャッターボタンを押してから写真の保存、スタンバイ状態に移行するまでの時間は僅か0.3秒にまで短縮されている。加えて、ロック画面にカメラアプリのショートカットを表示しておけば、早打ちならぬ「早撮り」でシャッターチャンスを見逃さないだろう。

■ コンデジ顔負けのマニュアル設定

前述のように、「GALAXY S III」にはコンデジに匹敵するほど撮影支援の機能が盛り込まれている。全てを紹介すると膨大な文量になるので、ここでは実用的な機能を中心にピックアップしたい。

・撮影画面をカスタマイズ--頻繁に使う機能を前面に表示

撮影時に「GALAXY S III」の右側面にある電源ボタンを上に向けるようにしてカメラを構えると、撮影画面の左側には、「アウト/インカメラの切り替え」「フラッシュ」「撮影モード」「エフェクト」「設定」、右側には「写真/動画撮影の切り替え」「シャッターボタン」が並ぶ。左側メニューはアイコンを長押しすると、他の機能に差し替えることが可能だ。コンデジでもカスタム設定を多用する筆者は、ホワイトバランスとシーン設定を入れると使いやすかった。

[画像を見る:「GALAXY S III」のカメラ撮影画面。左のメニューは好みに応じてカスタムが可能(61KB)]
「GALAXY S III」のカメラ撮影画面。左のメニューは好みに応じてカスタムが可能

・多彩な撮影モード。顔識別による独自機能も

撮影モードには、「連写」や「HDR」「顔検出」「パノラマ」など計10種類が用意されている。コンデジでもお馴染みの「顔検出」には、認識した被写体の顔をダブルタップすると拡大する「Face Zoom Up」が備わっている。被写体が複数人いる中で、気になる女性だけをズームアップしたいときに良い。カメラが至近距離にないため、自然な表情を密かに収めることができるだろう。

[画像を見る:顔検出モードで撮影(21KB)]
顔検出モードで撮影(左)。認識した顔をダブルタップすると拡大する(右)

集合写真の際には「メンバーに画像共有」の設定が役立つ。同機能を利用すると、写っている顔に対して電話帳情報のタグ付けが可能で、以後撮影した写真で同じ人が写っていれば自動的に顔を判別してタグを付加してくれる。タグには E メールをワンタッチで送信できるボタンが付いており、集合写真に写っている人全員に簡単に写真を送ることができる。

[画像を見る:写っている顔に対して電話帳情報のタグ付けが可能(77KB)]
写っている顔に対して電話帳情報のタグ付けが可能

「連写」は一度で最大20枚の撮影に対応するが、「Best Photo」機能を使うことで最も最適な写真にグッドマークを付けてくれる。最も被写体がブレていない写真にグッドマークを付与するようで、動きがある被写体の撮影では活躍してくれる。保存できるのはグッドマークが付いた写真のほか任意で選ぶことも可能で、連写時にありがちな似たような構図の写真によりフォトフォルダが埋め尽くされてしまうこともない。

[画像を見る:連写撮影で利用できる「Best Photo」機能。お勧めの写真にはグッドマークを付けてくれる(89KB)]
連写撮影で利用できる「Best Photo」機能。お勧めの写真にはグッドマークを付けてくれる

・14種類におよぶシーン設定

シーン設定も豊富で、夕焼けをよりリアルに演出する「夕焼け」、キャンドルが灯された室内の雰囲気を忠実に再現してくれる「キャンドルライト」、雪・海が跳ね返す光を考慮して最適な撮影ができる「ビーチ/スキー場」など計14種類を取り揃える。

その中で目を引いたのが、ノートや印刷物の撮影に強い「テキスト」モードだ。白と黒のコントラストをより明確に収めてくれる設定になっており、紙データを撮影してクラウド上に保存する人には重宝することだろう。また、撮影したノート画像はプレビュー画面から即座に Evernote や Dropbox へアップロードすることも可能だ。

[画像を見る:テキストモードでノートを撮影。白と黒のコントラストをより明確に収めてくれるため、文字が読みやすい(67KB)]
テキストモードでノートを撮影。白と黒のコントラストをより明確に収めてくれるため、文字が読みやすい

・ 露出補正、ホワイトバランスなどのお馴染み機能も豊富

コンデジのマニュアル撮影派には嬉しい「露出補正」「ホワイトバランス」「ISO」なども自在に設定できる。露出補正は+2.0〜-2.0、ISO は自動〜800、ホワイトバランスはマニュアル設定こそないものの全部で5種類があり、自動設定では思い通りに撮影できないときには役立つはずだ。

「測光方法」の設定ができるのも面白いところ。逆光などで被写体が暗くなる場合は、測光方法を「分割測光」から「中央部重点」や「スポット測光」へ変更するだけで、見違えるように被写体が写ってくれる。

[画像を見る:逆光で被写体が暗くなる場合は、測光方法を「中央部重点」や「スポット測光」へ切り替えるとよい(同写真は分割測光で撮影)(16KB)]
逆光で被写体が暗くなる場合は、測光方法を「中央部重点」や「スポット測光」へ切り替えるとよい*クリックして拡大

「GALAXY S III」のカメラは、オート設定では肉眼で見たままの写真を収め、マニュアル設定では自分好みの撮影が高い次元でできると感じた。有効画素数が約810万画素とあって、1,000万画素以上のカメラを搭載する他機種と比べると性能面で劣ると考える人も少なくないかもしれないが、本機は隠れたカメラ名機と言ってよいだろう。

■ SAMSUNG mobile JAPAN オフィシャルサイト
http://www.samsung.com/jp/
https://www.facebook.com/samsungmobilejapan
(japan.internet.com 編集部 国内)


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