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転換期にある Red Hat、新 CEO Whitehurst 氏「組織のシステム整備に注力したい」

山形直子
2008年1月25日 / 17:40
Jim Whitehurst
Red Hat 新 CEO
Jim Whitehurst 氏
レッドハットは2008年1月24日、 1月1日付けで就任したばかりの米国 Red Hat CEO、 Jim Whitehurst 氏の記者会見を開催した。

Whitehurst 氏は、 前職 Delta Airlines COO 時代にも Fedora を使用していた、 とのことで、 「Red Hat に入社できてうれしい」と語った。

「まだ、就任して3週間しかたっていないが、 アジアは重要な市場であり、 特に日本は顧客の要求水準が高い。 日本で成功したものは、他の国でも成功するだろう」

その発言を裏付けるかのように、 CEO としての初の出張先はアジアで、 シリコンバレーに寄らずに中国で2日過ごした後、 直接東京に来たそうだ。

「今後はシリコンバレー中心ではなく、グローバルで行きたい」という Whitehurst 氏だ。

氏はまた、現在の Red Hat について、 「Red Hat の Linux OS におけるシェアは80%という高さで、 OS としては Windows に次ぐ知名度をもつものだが、 Red Hat 自体は社員数2,000人、売上高5億ドルの規模の企業に過ぎない。 これが、オープンソースのインパクトだ」と語る。

今後の Red Hat をどう運営していくかについては、 「Red Hat は、 オープンソースコミュニティによるソフトウェア開発で成功した企業で、 サービスのサブスクリプション販売だけを行っているが、 売上成長率は20%という急激な成長を遂げた」 としつつも、 「Red Hat は大企業になる必要はない。 買収や統合をしなくても、現在の規模でも十分機能する。 今後 CEO としてやるべきことは、 現在の Red Hat にかけているいくつかを選んで、それを徹底的にやることだ」 と言う。

今の Red Hat に欠けているものはなんだろうか。

「Red Hat は急激に成長したために、 企業システムが成長に追いついていない。 企業としてのシステム、課金や受注の管理システム、 社員のトレーニングシステム、 キャリア開発システムを整備していかなければならない」

「Red Hat の目標は巨大企業になることではなく、 IT 業界に対して強い影響力をもつテクノロジー企業になることだ。 Red Hat の企業としての成長が、社会の利益に貢献する意味を持つ」 と、 ソフトウェア開発手法としてのオープンソースによるインパクトを強調した。

現在の Red Hat は転換期にある。 NYSE への上場に続き、 サードパーティ製のアプリケーションが入手できる「Red Hat Exchange」ミドルウェア戦略である「JBoss Enterprise Middleware」など、 次々に発表している。

しかし、ベンチャー企業の多数の例に漏れず、 企業の成長スピードに社内組織が追いついていないのが現状だろう。 これを乗り切るには、 システムの整備が不可欠。 Whitehurst 氏の手腕に大きな期待が寄せられるところだ。
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