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InternetStockレポート2000年9月18日 00:00

ドットコムの悪夢はもう終わり?

この記事のURLhttp://japan.internet.com/isreport/20000918/5.html
著者:Kelly Black
海外internet.com発の記事
Dotcomfailures.comFuckedCompany.com という失礼な名前をもつ、2つのウェブサイ トはともに、増加する一方のドットコム企業の敗者リストの作成に力を注いでいたが、このほどどちらもその作成作業 から手を引くことを発表した。「皮肉にも」という言葉がまず最初に思い浮かぶけれど、公平な目で見れば、両者がイ ンターネットの墓場の記録係として果たした功績は、ピカイチだった。両者はともにデジタル進化論の冷徹な記録者に 徹しながら、金づかいの荒いウェブの新興企業たち殆どが遭遇した完全なドットコム市場崩壊に、自ら巻き込まれてし まったわけだ。

「弱者をやっつけろ」というジャンルの創始者である、これら2つのサイトが消滅したということは、まさにそれだけ、 インターネット新興企業への共感が高まったということだろう。両サイトの管理者がサイト閉鎖の理由をどのように説 明したかはわからないが、本当の理由はドットコムの墓にシャベルで泥をかける興奮がだんだんさめてきたからだと思 われる。わかりやすく言うと、目立つ失敗例の数が、この夏ほどではなくなってしまったため、両サイトの魅力がなく なってしまったわけ。しかし、それは逆にいえば、これまでの状況にうんざりしていた投資家には良い知らせとなるは ずだ。

毎日戦っている、何千もの企業や投資家たちにとって、ドットコム市場の崩壊は不意打ちだったにちがいない。だが悲 観論者がずっとインターネットバブルが一気に崩壊するのを予想していたのに比べ、実際にはブーブークッションから ゆっくりと空気がもれた程度だった。崩壊の結果訪れたのは、尊大で、ご立派な目標を掲げたドットコム企業の思い上 がりを見せつける、レイオフと倒産にまみれたパレードだった。これを見た貧乏人はほくそえみ、お金持ちはこっそり とほくそえんだ。崩壊の理由が何であれ、その後ウォール街を始めあちこちで主流になった悲観論のせいで、資金不足 の新規参入者の息の根を止めることになった。

だがよく見てみると、代表的なオンライン企業の株に見られるように、インターネット分野の回復を示す、強気のサイ ンも出てきている。現在の指摘としては、最悪の日々はすでに過ぎており、7月末から8月初めにかけて底値を打ったと いうものだ。バブリーな過去52週の最高値にはまだまだ遠く及ばないが、業界の上層部たちは、4月半ばから暴落した株 価を立て直そうと躍起になっている。

健全な価格下落の段階はとうに過ぎていて、神経質な投資家にとってはひどい混乱を起こしかねない状況だ。しかし嵐 が過ぎ去るにつれ、ベンチャーキャピタル企業は活動再開の準備に取りかかり、株式公開前の企業は、公開に必要な書 類のほこりを払うのに忙しくなるだろう。そして投資家は、より慎重にはなるだろうが、魅力的なネット株の味を思い 出すだろう。今回の価格暴落がもたらしてくれたのは、ドットコム企業の中で、誰が口先だけだったのかを明らかにし てくれたことと、インターネット新興企業にかかる金融面での責任がより重みを増したこと、そして個人投資家はもっ と賢くならなければいけないということだ。もしあなたがインターネット業界への投資を考えているのなら、今こそエ ンジン全開でいくべき時なのかもしれない。
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