英国ダービーシャー州警察には最近、携帯電話の充電が可能だと信じる人からの電話がかかってくるという。英国メディア Daily Mirror が伝えている。

同メディアによれば、英国では、緊急通話用電話番号999に電話をかけることで、携帯電話のバッテリーが充電できるという都市伝説が流布しているのだという。ダービーシャー州警察の広報担当者は Daily Mirror に対し、この件を次のように説明している。

「我々は最近、無言の999番(日本の110番にあたる、緊急通話用電話番号)通報を受けるようになった。携帯電話の充電を試みる人たちからのものだ。

999番通報が無言だったり、途中で切れてしまった場合、我々は通報者が無事であるか確認するため、折り返し電話をかけなければならない。これにより、本当の緊急通報への対応にあてられるべき貴重な時間が無駄に費やされてしまっている」

「999」に電話をかけると、携帯電話の充電ができる? ― 英国の新たな都市伝説

この都市伝説の原型は、「999に電話すると、携帯電話のバッテリーレベルが回復する」というものだったそうだ。携帯電話のバッテリーには、通常は使用されない隠されたセルがあり、999に通話することでそのセルがアクティブになると信じられていたのだという。

緊急通報中にバッテリー切れが発生すると、通報者に危害が及ぶ可能性がある。通報者を危険から守るため、携帯電話のバッテリーには当然そのような機能が搭載してあるはずだ、というのがこの都市伝説を生み出した人たちの根拠だったらしい。

だが、これがいつしか、999に電話をかけるだけで、充電ができるという話に変化していったようだ。

実際には、携帯電話のバッテリーに隠しセルは搭載されていないし、通話するだけで充電できるという画期的な機能もまだ開発されていない。

ダービーシャー州警察は、「携帯電話を充電したい場合には、充電器を使用して欲しい」と呼び掛けている。