「Oreo(オレオ)」とは、Nabisco が製造販売するクッキー。米国では非常に人気が高く、20世紀に米国でもっとも売れたクッキーとされている。

Oreo は、米国では牛乳に浸けて食べるのが一般的とされているが、クッキーを2枚に分け、クリーム部分とクッキー部分を別々に楽しみたいというファンも多い。だが、Oreo を2枚に分けるのは意外と困難な作業。失敗してクッキーが割れてしまうことも多く、米国人を100年以上に渡って悩ませ続けてきた。

米国 Carnegie Mellon 大学の研究者チームは、この米国人最大の悩みの解決に一歩近づいた。同チームは、開発中のロボット「HERB(家庭用執事ロボット)」に、「Oreo 分離機能」を搭載することに成功したのだ。

米国カーネギーメロン大学、オレオをクッキーとクリームに分離するロボット「HERB」を開発
米国 Carnegie Mellon 大学が開発中の執事ロボット「HERB」

HERB は、同大学が7年間かけて開発を続けるロボット。今回、Oreo を、クッキー部分とクリーム部分に完全に分離する新機能が追加された。HERB は、単に Oreo を分離させるだけでなく、クッキーにわずかに残るクリームさえタオルで完全に拭き取ってから人間に提供する。HERB さえあれば、人類はもはや Oreo を自分の手で分離する必要はない。ただ HERB から提供される分離済みクッキーを受け取るだけで、クリームのついていない Oreo を思う存分楽しむことができるようになる。

HERB の頭部にはセンサーが搭載されており、このセンサーが Oreo の位置を認識する。

HERB 頭部のセンサー
HERB 頭部のセンサー

このセンサーで Oreo の場所を認識する
このセンサーで Oreo の場所を認識する

次に HERB は、認識した Oreo を左アームで掴んで持ち上げる。この際、2枚のクッキーの片側だけを掴むようプログラムされているという。

Oreo の片側だけを慎重に掴む
Oreo の片側だけを慎重に掴む

続いて右アームが反対側のクッキーを掴んで、分離する。この際、HERB は、右アーム側のクッキーにだけクリームが残るような動きをする。

右アームで反対側のクッキーを掴み
右アームで反対側のクッキーを掴み

2枚に分離する
2枚に分離する

HERB は、クリームをこそぎ落とし、タオルでクリームを完全に拭き取った後、人間に提供する。

クリームをこそぎ落とした後
クリームをこそぎ落とし

イメージ
タオルでクリームを完全に拭き取り

ご主人さまに提供
ご主人さまに提供

同研究者らによれば、Oreo は柔らかいため、当初はクッキーが割れてしまったり、左手側のアームにクリームが残るなどの不具合が続いたという。

当初はクッキーが割れてしまうことも多かった
当初はクッキーが割れてしまうことも多かった

また、2つのアームを使って分離するというアイディアに到達する前には、様々な試行錯誤もあったようだ。

誤った試行錯誤の例1:ナイフを使用
誤った試行錯誤の例1:ナイフを使用

試行錯誤の例1:フライパンを使用 誤った試行錯誤の例2:フライパンを使用
誤った試行錯誤の例2:フライパンを使用

OREO Separator Machine #4 ― Creator: Robotic Butler HERB