米国テキサス州サンアントニオのベアカウンティに今秋、紙の書籍が一冊もない図書館「BiblioTech」が開館する。米国メディア San Antonio Express-News が伝えた。

同メディアが伝えたところによれば、BiblioTech はベアカウンティ判事である Nelson Wolff 氏らのアイディアによるもの。同氏は、次世代の子ども達は紙に印刷された書籍を読むことはほとんどなくなるだろうと考えたという。このため、カウンティにおける新たな図書館システムを発案するにあたり、同氏は新しい図書館はそのスタート時から紙の書籍を一切置かないものにするべきだと決断した。

数か月に及ぶプランニングの末、Wolff 氏とカウンティ関係者は1月11日、米国で最初の紙の書籍を置かない公立図書館システムの公表に至った。今秋には、ベアカウンティ内に最初のペーパーレス図書館をオープンさせる予定だ。Wolff 氏は次のように語っている。

「我々はこのカウンティに、低コストでしかも有用な読書と学びの場を作りたいと考えた。また、世界における技術革新を取り込むことにもフォーカスした。新たなシステムは、カウンティの人々の学びを手助けするものになるだろう」

Wolff 氏はこの図書館のアイディアを、Apple の共同創業者である Steve Jobs 氏の自伝を読んでいるときに思いついたという。

「新しい図書館がどのようなものになるか知りたければ、Apple ストアを訪れてみてほしい」

米国に紙の本が一冊もない図書館「BiblioTech」が今秋開館予定
BiblioTech 完成予想イメージ
(出典:San Antonio Express-News)

新しい図書館では、住人は館内の PC を利用して書籍を読める他、電子書籍リーダーの貸出も受けることができる。Wolff 氏は、住人の中にはこの100ドルもするデバイスを紛失するものもいるかもしれないが、デバイスが盗難される可能性は低いと語っている。

「図書館は、利用者の名前や住所を把握している。利用者は書籍を借りるのと同様に、電子書籍リーダーを2週間借りることができる。だが2週間後、電子書籍リーダーは使用できなくなるので、それを手元に置いておきたいと考える人はいないだろう」

BiblioTech 建築予定地
BiblioTech 建築予定地