バブル全盛の80年代後半、ラジカセは若者の憧れだった。本来、レジャーなどで使用する目的で小型に設計されていたラジカセは、バブル後期には多機能化・大型化して携帯性を失い、その代償としてステータス性を高めていった。そう、ある年代の男性にとって、ラジカセは所有欲を満たしてくれる存在だったのだ。

米国 ThinkGeek はそんなラジカセマニアのためのラジカセ型腕時計「Boombox Metal Wristwatch」を販売している。価格は89.99ドル。日本への送料が別途33.24ドルかかる。

ラジカセマニアのためのラジカセ型腕時計「Boombox Metal Wristwatch」
ラジカセ型腕時計「Boombox Metal Wristwatch」

Boombox Metal Wristwatch は、スペック的には21世紀水準に到底届かないデジタル腕時計。80年代後半に青春時代を過ごしたラジカセマニアの所有欲を満たすためだけに存在する製品だ。同デバイスには、一見、音楽再生機能やラジオ聴取機能が付属しているように見える。スピーカーさえ搭載されているようにも見える。だが実際には、現在時刻と日付を表示する他には、これといった機能は搭載されてはいない。

一見、音楽再生やラジオ視聴ができそうなデザイン だが、現在時刻と曜日を表示する他には、これといった機能はない
一見、音楽再生やラジオ聴取ができそうなデザイン

だが、Boombox Metal Wristwatch を身に付けて街を歩けば、自分がラジカセマニアであることを周囲に強烈にアピールできる。携帯電話の普及によって「時を知る道具」としての腕時計の意義が薄れている現在、自己アピールに特化した Boombox Metal Wristwatch のようなデバイスの意義は今後さらに高まっていくことだろう。

ボタンを押すと、現在時刻が3秒間表示される
ボタンを押すと、現在時刻が3秒間表示される
時計としての使用にも十分に耐えうる仕上がり

ラジカセデザイン部分のサイズは、幅5.0 x 高さ3.6cm。ラジカセデザイン部分が大きすぎて邪魔な場合は、取り外して単なるバンドとして使用することも可能だ。もちろん残されたバンドには、何の機能もない。