フィンランドのサボンリンナで2012年8月18日、毎年恒例の「2012 Mobile Phone Throwing World Championships(2012年携帯電話投げ世界選手権)」が開催された。

2012年携帯電話投げ世界選手権、フィンランドの Ere Karjalainen さんが優勝―記録は 101.46メートル
携帯電話投げ世界選手権の模様

携帯電話を投げてその飛距離を競う「トラディショナルスタイル」部門で優勝したのは、地元フィンランドの18歳 Ere Karjalainen さん。記録は101.46m で、これまでの世界記録を更新した。2位は南アフリカから参加した Jeremy Gallop さんで、記録は94.97m。昨年優勝した Oskari Heinonen さんは86.94mで3位に留まった。

優勝した Ere Karjalainen さん
優勝した Ere Karjalainen さん
その遠投力は、イチローのレーザービームなみ?

同選手権では、飛距離を競う「トラディショナルスタイル」部門の他に、独創的な投げ方や衣装を競う「フリースタイル」部門、12歳以下の子どもが参加できる「ジュニア」部門などが設置されている。

トラディショナルスタイルに参加した男性 怖いほどにやる気まんまんだ
「トラディショナルスタイル」部門に参加した男性
怖いほどにやる気まんまんだ

「フリースタイル」部門に参加した男性 違う意味で、やる気まんまんだ
「フリースタイル」部門に参加した男性
違う意味で、やる気まんまんだ

「ジュニア」部門に参加した子ども こちらは、見るからにやる気がなさそうだ
「ジュニア」部門に参加した子ども
見るからにやる気はなさそうだ

さて、ではなぜフィンランドでこのような競技が生まれたのだろうか?同競技を考案した Christine Lund 氏が、次のように説明している。

フィンランドは携帯電話の母国として知られている。フィンランドの人々は携帯電話が大好きで、常に最新の機種を持っていたいと考えており、新型が発売されれば次々に購入してしまう。欧州の他国民から見れば、まだ使える携帯電話があるのに、なぜ新しいものを欲しがるのか理解に苦しむほどだという。

多くの携帯電話を所有するフィンランド人 同じく携帯電話好きの日本人としては、ちょっと耳が痛い
多くの携帯電話を所有するフィンランド人
同じく携帯電話好きの日本人としては、ちょっと耳が痛い

それでは、使われなくなった携帯電話はどうなっているのだろうか?フィンランドのある保険会社の調査によれば、フィンランド国内にある何千もの湖には、多くの不要になった携帯電話が沈んでいるのだという。もちろん、湖への不法投棄をしているのはごく一部の人々。ほとんどの人は、携帯電話には多くの有害物質が含まれることを理解しており、リサイクルを実行している。だが、それを面倒だと感じているのも事実だという。

携帯電話投げ世界選手権は、このように人々が面倒だと考えている使用済み携帯電話のリサイクルをスポーツにしてしまい、楽しみながら実行するために生まれた競技。同選手権には、地域のリサイクルセンターも協力しており、競技に使用された携帯電話をすべて回収している。また、人々は選手権の会場で新しい携帯電話を購入することも可能になっている。

さて、このような考えにより生まれた同選手権の優勝者商品は、もちろん新品の携帯電話ということだ。

選手権の主催者はすでに来年開催される「2013 Mobile Phone Throwing World Championships」の参加申し込みを受け付けている。開催予定日は、2013年8月24日。

2012 Mobile Phone Throwing World Championships