人類を地上から宇宙へと運ぶ「宇宙エレベーター」。かつてはその実現は不可能だとされてきた。だが1991年に「カーボンナノチューブ」が飯島澄男氏によって発見されて以降、宇宙エレベーター建造は一気に現実的なものとなった。

米国 LiftPort Group、宇宙エレベーター実現に向け Kickstarter で出資者を募集
LiftPort Group が将来的に建造を目指している宇宙エレベーター

以前 NASA 傘下にあった米国 LiftPort Group は、宇宙エレベーター実現に向けて活動している企業の1つ。同社は、宇宙エレベーター実現に向けたプロジェクトの資金を Kickstarter で募集している。

今回 LiftPort Group が資金調達を目指しているのは、宇宙エレベーター実現に向けたパイロットプロジェクト。地上2キロメートルの位置にバルーンをあげて地上とケーブルでつなぎ、ロボットを上下させるテスト用のプラットフォームを構築する。このプラットフォームで実験を行い、そこで収集したデータを将来の宇宙エレベーター建造に活かすという。

LiftPort Group は、将来的には「地球軌道エレベーター」と「月軌道エレベーター」の建造を目指している。実現すれば、特別なトレーニングなどを受けなくても、誰でも比較的安全かつ安価に月旅行が可能になるという。同社のプランによれば、月旅行者は地球軌道エレベーターで静止軌道上の宇宙ステーションまで上昇。そこからスペースシャトルのような乗り物に乗り換えて月軌道エレベーターに移動し、エレベーターで月面に降りることになるという。

同社は2012年8月23日に Kickstarter での出資者募集を開始。目標金額は8,000ドルだったが、記事執筆時点ですでに918人の出資者から29,471ドルの資金獲得に成功している。1万ドル以上の出資者は、宇宙エレベーター完成後、「月面歩行」をさせてもらえるという。ただし、実現の保証はできないということだ。

LiftPort 社 Michael Laine 氏による出資依頼ビデオ