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EMC と NetApp、Data Domain の買収をめぐってにらみ合い

Paul Shread
2009年6月4日 / 11:20
 
新興企業の Data Domain をめぐって、EMCNetApp の間で昔ながらの買収提案合戦が始まった。

Data Domain は、重複するデータを削除することでストレージおよび帯域コストを大幅に節約できるデータ重複除外技術を手がけている。この技術は、現在の厳しい経済状況において最も好調なストレージ技術の1つであり、当然のことながら、Data Domain は同技術の草分け的存在として、業界随一とは言わないまでも他企業並みの利益を上げている。

そのため、この2週間で買収提案合戦が熱を帯びる展開となったわけだ。

NetApp は5月20日、15億ドルで Data Domain を買収すると発表して戦いの口火を切った。EMC はこれに対して6月1日、1株あたり30ドルで総額約18億ドルという買収額を提示した。売上3億ドルで予測成長率30%の企業に対するものとしては、多額とも思える内容だ。

NetApp はこれを受けて、3日午前中に総額約19億ドルという新たな買収額を提示し、Data Domain もこの新しい申し出に応じるとの声明を発表した。これに対して EMC も声明を発表し、同社の買収案は全額現金によるもので、現金および株式による NetApp の買収案より優れていると述べ、Data Domain 株の公開買付けによって買収作業を継続していくことを明らかにした。

このにらみ合いはどのように決着するのだろうか? 一部のアナリストは、すでに Data Domain 株の20%以上を保有している NetApp の方が有利だと見ている。

Enterprise Strategy Group のアナリスト Brian Babineau 氏によると、Data Domain の株主は長期的な委任状争奪戦や法廷闘争に巻き込まれるかもしれないという。あるいは、NetApp が「勝利を確かなものにするために提示額を引き上げる」可能性もある。

この結果次第で大きな影響を受けるのは、データ重複除外分野で EMC と提携している Quantum だ。アナリストらは、Data Domain の買収に成功した場合、EMC が Quantum との提携関係を継続する可能性はほとんどないとみている。また、EMC が Data Domain 買収に失敗した場合、現行のデータ重複除外製品に対する変わらぬ自信を示して、顧客を安心させる必要が出てくるだろう。一方、NetApp は自社でデータ重複除外技術に取り組んでいるが、Data Domain の技術、さらには市場シェアをのどから手が出るほど欲しがっていることは明らかだ。
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