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中国PC市場トップの聯想、海外勢の猛攻に大改革を決行

株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・有田直矢
2004年2月17日 / 00:00
 
米IT調査会社のガートナー社は、2003年のアジア・太平洋地域におけるパソコン(PC)販売ランキングを発表、 その中で中国大陸のトップ5は、聯想(レジェンド/レノボ)、デル、方正科技(ファウンダー)、清華同方、IBM となった。

中国大陸におけるPC販売台数は前年比10.4%増で1330万台を超え、アジア・太平洋地域で44.7%を占めた。 この伸びを支えたのが、今後5年で30%以上の増加率を維持すると予測されているノートPCだ。2003年の販売台数は 170万台に達している。しかし、このノートPC市場では、海外メーカーの勢力拡大を前に、中国メーカーの販売シェアは 02年の44.4%から34.2%に低下している。

株式会社サーチナの関連会社 である上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ) が2003年12月に行ったPCに関するマーケティング調査においても、ノートPCでは実に全体の3分の2に上る 中国一般消費者が海外メーカーを選択している。デスクトップにおいては、中国メーカーが約3割、 海外メーカーが約4割となり、若干海外メーカーが優勢であるが、それほどの差は見られない。 しかし、これがノートPCになると「特に気にしない」の割合が下がり、海外メーカーは中国メーカーの3倍以上の支持を得ている。

中国市場では、03年第4四半期(10-12月)に突入し、販売台数2位のデル、ノートPCで圧倒的な力をみせる IBM などの 海外メーカー巨頭が、市場で猛攻をかけてきた。低価格な新製品を相次いで投入、中国メーカーの劣勢にさらに 追い討ちをかけた形となった。

そして、この状況に最も危機感を感じているのが、販売台数トップの聯想だ。同社は、03年で283万台を販売し、 シェアは21.3%。2位のデルが90万台でシェア6.8%であるのに比べると、市場で圧倒的な力を見せつけたことになる。 しかし、成長率でみればデルが63%増であるのに対して、聯想は15.1%増。さらにこの販売台数は、 デスクトップとノートを含めたものであるが、ノートPC市場においては、その他海外メーカーの追い上げ攻勢は 明らかであると予想される。

もともとデスクトップPCに強みがあるとされる聯想。その同社は、03年末には聯想研究院による ノートPC専門研究開発センターを設立。また、スタイリッシュなホワイトカラーのためのノートPC「天逸 S180」をリリースするなど、海外ブランドの猛攻に対して、ノートPCに注力する戦略を打ち出している。

同社は先日、グループ内の6事業部門を3部門に再編し、事業強化を図る方針を発表。そしてこの再編において、 同社がデルの収益モデルに倣った直販事業を開設するとの噂が流れており、業界で高い注目を浴びている。

さらに同社は、英語社名を「Legend Group」から「Lenovo Group」に変更することも明らかにしている。 同社は、03年4月にブランド名を「lenovo 聯想」に変更していたが、その背景には海外進出を加速する狙いがあると見られている。 「Legend」では、世界各国で商標登録されており、新たなブランディングを図ることは厳しい状況だからだ。

中国で「パソコンといえば聯想」といえるほど、強固な基盤を築いている同社が今、その牙城を守るため大改革に 乗り出そうとしている。ブランド名に続いて英語社名の変更を通じて、海外進出を加速する方針を固めたのも、 同社の中国における牙城強化が目的ともいえる。また、聯想以外の国内メーカーでも、海外メーカーの猛攻に 生き残りをかけた対応策を講じてくると予想される。国内外メーカー入り交えた激しい攻防が、 今後の中国PC市場の成長をさらに加速させるとみられている。

(執筆:サーチナ・有田直矢)
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