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見た目は普通のキーボードっぽい(※実際の製品は日本語キー配列)

キーボードの中にPCが入った「WP004」が、一部で話題だ。テックウィンドが2016年1月に発売する製品。Windows 10を搭載している。

WP004は「キーボードPC」。テレビやディスプレイにつなぐだけで、インターネットやメールなどを普通のPCと同じように利用できる。タッチパッドも搭載しているので、マウスがなくても大丈夫。

画面のついていないノートPCだと考えてもよいだろう。

既存のテレビやディスプレイを使いながら、今までデスクトップPCなどを置いていた空間を有効活用できる、という利点を備えている。

個人でも買って使えるが、テックウィンドはPOS、教育現場、コールセンター向けの業務専用端末の置き換えといった用途も見込んでいる。

さっそく週刊アスキーなどがこの製品に注目して「80年代を思い出す」と紹介し、一部で話題になった。確かに往年の名機「コモドール64」などはキーボードとPCが一体になっていたと思い出してしまう。

しかし前世紀までさかのぼらなくても、似た製品は近年にいたるまでときどき市場にあらわれては、好事家の興味を惹いてきた。ASUSTeK Computerが2010年に発売した「EeeKeyboard PC」を覚えていないだろうか。

覚えてる?EeeKeyboard PC
覚えてる?EeeKeyboard PC

Windows XPを搭載し、小さな液晶画面までついてなかなかしゃれたデザインで、ひところは東京・秋葉原の電気街などで注目を集めた。

色々と昔話が浮かんでくるキーボードPC。テックウィンドはブラックとホワイトの2種類を展開予定だ。CPUはIntel Atom Z3735F、メモリー容量は2GB。ストレージ容量は32GBで、最大64GBのmicroSDXCメモリーカードも挿入できる。映像出力はHDMIまたはVGA。

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WP004、タッチパッドつきで、インターフェイスも充実している

ほかのインターフェイスもなかなか充実しており、フルサイズUSB2.0が2つと音声入出力、有線LAN、無線LAN、Bluetoothも備えている。