アマゾン ジャパンは、今年5月より展開するサービス「Amazonログイン&ペイメント」を導入したECサイトが約200社に達したことを発表。10月7日に開催した発表会にて、導入企業の成果や今後の展望などを明らかにした。

やっぱり便利--Amazon IDで買い物できるECサイトが約200社に
順調なようです

「Amazonログイン&ペイメント」は、Amazon.co.jpのアカウントを使って他のECサイトにログインできるサービス。Amazonに登録済みの情報を適用することで、オンライン購入に必要な配送先やクレジットカード情報の入力を省くことができる。主な導入サイトとして挙げられているのは「劇団四季」「出前館」「スプートニクス」「DEAN & DELUCA」など。クレジットカード情報はAmazonのセキュリティシステムにて管理され、外部に渡ることはないという。

パートナー企業による機能提供を開始後、急速に増加
パートナー企業による機能提供を開始後、急速に増加

サイトごとに異なるアカウントを管理したり、配送先や決済情報を入力したりする負担を減らすことで、顧客満足度が高まるとうたう「Amazonログイン&ペイメント」だが、導入したECサイト側も目に見える効果を得られているようだ。

アマゾン ジャパン セラーサービス事業本部 事業本部長 星健一氏は、導入サイトの1つ「SUPERCLASSIC」の例を紹介。導入前は住所やクレジットカード情報など計18の入力項目があったが、導入後は“2クリック”でオンライン購入を完了できるようになった。手続きの簡略化に伴い、「注文決済画面から購入完了」までの注文成約率はPCサイトで34%、スマートフォンサイトで48%アップしたそうだ。また「Amazonログイン&ペイメント」による注文成約率は、代金引換などの他の支払方法と比べて1.64倍高くなったという。

注文成約率が大幅に改善
注文成約率が大幅に改善

同サービスを提供するAmazon側のメリットとしては、Amazon.com バイスプレジデント エクスターナルペイメントサービスのPatrick Gauthier氏は、「Amazonはユーザーが何を必要としているかを常に考えている企業」と説明。「『オンライン購入に手間どる』という問題の解決策を提供することは、ユーザーのAmazonに対するロイヤリティも結果的に高められる」として、今後のさらなる展開に意欲を示した。

「快適な購買体験の強化」をうたい、今後も積極的に展開
「快適な購買体験の強化」をうたい、今後も積極的に展開