大日本印刷(DNP)は、金属やプラスチックなどの異なる素材を接着できる「DNP熱溶着フィルム」と「DNP粘接着フィルム」の2種を開発。7月に量産を開始した。

「DNP熱溶着フィルム」は、電子機器や事務機器などに使用されるオレフィン系樹脂と金属の接着に適した製品。DNPが製造するリチウムイオン電池のバッテリーパウチの樹脂層と金属の接着で使用実績がある。熱で溶着する樹脂をフィルム状にしてあり、通常温度では固形化しているため、接着剤のはみ出しによるべたつきを防げるそうだ。

「DNP粘接着フィルム」は、耐熱性や接着強度に優れた製品。自動車や飛行機などに採用されている炭素繊維強化プラスチックと金属の接着に適している。そのほかに、コンクリートやガラス、セラミックなどの接着に使用可能。熱で接着するタイプのほか、熱に弱い素材向けとして、紫外線などの光で硬化するタイプもある。

DNPによると、近年は自動車や飛行機、電子機器などの部材の薄型化・軽量化に対応するために、炭素繊維強化プラスチックや樹脂素材などの採用が増加。これらの軽量素材と金属を接合した複合部材の需要が増えているという。また、接着工程の簡略化や接着後の不具合の低減も求められているそうだ。

同社は、今回開発した製品を電子機器や事務機器、産業機器メーカーなどを中心に販売し、2018年に50億円の売り上げを目指すとしている。