アルプス システム インテグレーション(ALSI:アルシー)は、スマートデバイス向け統合セキュリティサービス「InterSafe MobileSecurity(インターセーフ モバイルセキュリティ)」を6月1日に販売開始する。

業務用デバイスを安全、柔軟に--ALSI、専用ブラウザ不要のスマートデバイス向け統合セキュリティサービスを発表
業務用デバイスを安全、柔軟に
 
InterSafe MobileSecurity は、Web フィルタリングやアプリの利用制御、ポリシー違反検知などの機能を提供する iOS 端末向けのセキュリティクラウドサービス。企業が従業員に貸与するスマートデバイスの情報漏えいやウイルス侵入などを防止する。

スマートデバイスの通信を VPN で一括管理するため、専用ブラウザが不要。標準ブラウザの「Safari」やアプリ内ブラウザなどすべてのブラウザがフィルタリング対象となり、管理者が許可したサイトのみにアクセスを許可できる。そのほかに、管理者が設定した「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」に応じてアプリの利用を制御する機能や、拠点間 VPN 利用による社外から社内システムへの安全なアクセスなどを実現している。
 
業務に不要なアプリだけを制御できる
業務に不要なアプリだけを制御できる
 
社外からの安全なアクセスも実現
社外からの安全なアクセスも実現

同社が2月に行った「組織でのインターネット利用実態調査」によると、貸与されたスマートデバイスを使って、業務と関係のない Web サイトを閲覧する従業員は約7割、個人の Facebook や Twitter などに書き込みをしたことがある従業員は約2割に上ったという。

5月26日の記者発表会に登壇した同社ビジネス企画部 プロダクト企画課 マネージャーの和田秀之氏は、「業務の効率化を目的としたスマートデバイス導入が、逆に業務の非効率化や情報漏えいの危険につながっている」と指摘。私的利用の制限やセキュリティ対策の重要性を強調する一方、システム管理者からは“利便性”も求められているとして、柔軟な設定が行える InterSafe MobileSecurity のメリットをアピールした。

1デバイスあたりの利用料は、Web フィルタリングやファイアウォールなどの機能を提供する「基本セキュリティサービス」が月額500円/年額6,000円。別途初期費用が発生する。そのほかにオプションサービスとして、アプリ制御やアクセスログ管理などの機能を提供する「マネージメントオプション」や HTTPS 通信の検査を行う「HTTPS デコードオプション」などが用意されている。