NEC は、土中の水分量を解析することで土砂斜面崩壊の危険度をリアルタイム・高精度に算出する技術を、世界で初めて開発した。

従来、土砂斜面崩壊の危険度を算出するには、指標となる「土砂の重量」や「水圧」、「土砂の粘着力」など、降雨量により変化する土砂状態のデータを取得する必要があった。これらのデータをリアルタイムに得るには、指標ごとに専用のセンサを土中に設置する必要があり、コストなどが課題となっていたそうだ。

今回開発した技術は、複数の指標データを「土砂に含まれる水分量」のみから算出可能にするもの。従来の手法と比べて約1/3のセンサ数で斜面の「危険度」を算出できるため、従来と同じコストでより広範囲にセンサを設置できる。これにより、土砂災害の危険性がある斜面を高精度に把握し、迅速な避難勧告や指示の発信を実現する。

同技術を用いて斜面の「危険度」を算出した実証試験では、「土砂災害の危険性あり」と判定した10〜40分後に実際に斜面崩壊が発生することを確認したそうだ。NEC は今後、自治体や大学、研究機関などと共同で実証実験を進め、2015年度中の実用化を目指すとしている。