感染症や予防接種の専門サイト「感染症・予防接種ナビ」を、広島テレビ放送が公開した。エボラ出血熱からデング熱、インフルエンザまで約40種類の感染症についてニュースや解説を読めるほか、国内の流行状況を地図で閲覧できる。予防接種の情報も確認できるのが特徴だ。

エボラからインフルまで、感染症・予防接種の専門サイト--広島テレビが公開
感染症・予防接種ナビ

サイト上では「感染症ニュース」として最近の話題を読めるほか、「注意してほしい感染症」として月ごとにNo.1〜4といった順番で気を付けるべき感染症の一覧が可能だ。

さらに過去5年間と比べて今年の流行がどの程度の規模かも確認できる。また「流行のようす」として都道府県ごとの感染症の流行状況を地図上から把握できる。

感染症の話題とともに、予防接種の詳しい情報が閲覧可能。当初は定期接種となった水ぼうそうのワクチンについて解説が読める。今後は、新型インフルエンザについて知ってほしい用語を、内閣官房新型インフルエンザ等対策室からの情報提供により解説した記事も掲載になるとか。

なお、このサイトは厚生労働省が後押しする、厚生労働科学研究「大石班」の研究分担者である川崎市健康安全研究所所長岡部信彦氏が協力している。また大阪府済生会中津病院感染管理室室長/国立感染症研究所 感染症疫学センター客員研究員の安井良則氏が監修を担当している。

感染症のリアルタイムな流行状況については日本学校保健会、国立感染症研究所が実施する「学校欠席者情報収集システム」「薬局サーベイランス」を活用している。また新型インフルエンザなどのパンデミック(大規模感染)が発生した際には、内閣官房新型インフルエンザ等対策室の情報を表示する。