NEC は、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」の強化を発表。顧客が物理的に専有可能なサーバを貸し出す物理サーバサービスを提供する。

NEC、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を強化--顧客が専有可能な物理サーバ提供
「NEC Cloud IaaS」の全体像

同サービスは、性能確保や、物理的に隔離したクラウド環境での機密データ処理などのニーズに応えるもの。高負荷処理に適したサーバと、低負荷処理・並列分散処理に適したサーバの2種を提供する。これにより、オンプレミス(自社構築システム)のプライベートクラウドと同等の環境をデータセンター上で実現する。

同サービスにより、新事業立ち上げのためのビッグデータを活用したシステムにおいて、データの特性や処理形態に応じて、高負荷処理または並列分散処理に適したシステムが構築可能となる。また、CPU 性能や OS、ミドルウェアなど多様なシステム要件に対応可能となり、基幹システム構築に柔軟に対応できるようになるそうだ。

NEC は同サービスを含むクラウド基盤事業について、2017年度には1,200億円の売上を目指すという。